見出し画像

拷問について 拷問の方法(種類)その1 ※魔女裁判を含む(残酷 閲覧注意)

エメリコの当時までは、原則的には、5種類の拷問(5段階の苦痛)に区分されていたが、しだいに、新しい拷問の手口が考案されるようになった。
尚、当時5種類の拷問は、
1)杖で繰り返し何度も打ち、被疑者に苦痛を与えた。(鞭の場合もあった)
2)綱で縛り、被疑者の身体の自由を長時間に渡り、奪った。
3)木馬:背を鋭く尖らせた三角形の木材に跨らせる拷問。
被疑者を全裸もしくは下半身を裸にして、木馬に跨らせる。
被疑者の体重がすべて股間の、背を鋭く尖らせた三角形の木材と接して、凄まじい苦痛になる。
4)逆さ吊り:被疑者の身体を縛り、天井から、逆さ吊りにする。
(そのまま、放置され、死亡した例も多数あった)
5)炭火で、被疑者の身体(全裸)を、炙る(焼く)。

尚、一回目の拷問と次の拷問までには、最低1日以上期間があけられた。
(次に受ける苦痛に対する恐怖感を増し、その苦痛⦅待ち時間の恐怖⦆を増すためで、温情策ではない)
また、拷問繰り返しの禁止と、長時間拷問禁止の指示は、有名無実化していた。
裁判官は、被告の苦痛を考慮する義務は全くなかった。
         
さて、諸説あるが、原則的には、三段階の拷問が定着するようになった。
(第一段階)予備拷問。

十字架と数種類の拷問台が並び立つ拷問室で、被告を裸体にする。
魔女裁判では、「魔女が使用する秘密の膏薬の証拠」として、「身体の垢、羽毛、藁くず」が認定された。(結果的に、農婦が多く、魔女認定された)

「針刺し」
魔女容疑者の裸体に、次々に針を刺した。
(悪魔が魔女につけた契約印を発見するため)
(無痛覚の皮膚部分を発見する)(契約印は、痛みを感じないとされていた)
例)1652/3 ジュネーブ、2人の外科医が、貧しい老女に針刺ししたが、4月6日に牢獄で死亡してしまった。
記録によると、
 「我々は、針で彼女の身体を刺して行った。何か所からは、血がほとばしり、激痛が走る印を見つけた」
 「右乳房の下、三指幅の所に、豆粒大の印を見つけた。そこに親指程の長さの針を突き刺したが、彼女は何の痛みも感じない様子」
 「出血もなく、抜いた針にも、血は付着していなかった」
 「これこそ、異常なことであるので、彼女が魔女である嫌疑が強くなった」

「水責め」:魔女容疑者の手足を壁の金具に固定、台の上に乗せ、9リットルの水を飲ませる、自供がない場合は、また9リットルの水を飲ませた。

「足炙り」:伸ばした両足を縄できつく縛り、足の裏に油を塗り、火であぶって焦がす。
(足だけでなくて、わきの下、頬、性器も対象にした)

「指締め」:手や足の親指に締め枠をあてがい、木ねじで締め付ける。
(肉は裂け、流血、時には骨折した)

「爪剥ぎ」:尖った鉄を爪の下に入れて剥す。
(最も効果的な拷問との意見がある)

「足責め」:木片を脛にあてがい、木の角と縄で締め上げる。

「梯子」:平らに横たえた梯子型の拷問台に被告を寝かせ、ロープと万力で四肢を四方に引っ張る。または、梯子の横棒に腕や脚を縛り付け、縛り綱を締め具で締め付ける。

「ストラッパード」:両腕を背中で結び滑車で持ち上げ、足に重しをつけた。

尚、拷問は、全面鏡張りの部屋で行われた。
(裁判官他見物人のサディズムに奉仕し、拷問を受ける者には、その責め苦を何倍にも見せる効果があった)
※尚、この段階での自白は法廷記録上では、「拷問によらない自白;拷問は実施していない」である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?