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第四段 後の世の事

(原文)
後の世の事、心に忘れず、仏の道うとからぬ、こころにくし

(舞夢訳)
来世のことを忘れず、仏道をわきまえている人は、共感できるものがある。

来世に極楽浄土を望むなら、仏道を心がける、仏の弟子としての行いを心がける。
無慈悲な行為には馴染まない、そういう人は共感できる。

現代(過去でもそうだったかもしれない)のお布施だけを恐喝のように脅し取るお寺に、大金を出して頭も下げるのが「仏の道」ではない。

兼好氏の発想からすれば、「華美」を求める仏道ではなく、真摯に無欲に慈悲業を実践する、利他を心がけ実践するのが、仏道なのだと思う。
確かに、そういう人であるならば、現代に生きる人であっても、共感する人は多いのだと思う。

宗教団体と言うよりは、「集金団体」と化した寺関係者には、全く理解できない類の話かもしれない。

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