石仏の話(40)仏像の目的
国宝、重要文化財、秘仏となった仏像の場合は、ほぼ手を触れることなどはできない。
何よりも後世のことまで考えて、保存という使命が強くなっているため。
それに対して、道端に立つ石仏は、触りたい放題。
ただし、仏様としては、触れることができなくても、できても違いなど無い。
「他人のことも考えて、後世の人のことも考えて」少しでも良い状態で保存する目的であれば、ガラスケース等にいれるなどの厳重な管理を施して「国宝、重要文化財、秘仏」化するのは、致し方ないと思う。
問題となるのは、それを保存している寺が、「見せてあげるから金をよこせ」の心理が強くなった場合。
仏像は見世物ではなく、人を救うためのもの。
それだけは、忘れてはならないと思う。
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