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うちの子、そと猫、流れ猫・・①

 仏頂面したうちのにゃんこ。こうして見るとやっぱりジジっぽくなったと思う。何しろ生まれた日からずうっと12年間一緒に暮らしてきたから、かけがえのない存在。ジジでも可愛いし、要介護も覚悟している。


 さて、一年前くらいからうちの子の縄張りを荒らしている鯖トラ斑がいて、日記とかで呟いていたんだけど・・・。とうとううちの子に無断で我が家の外猫になってしまった。外猫・・・明確に「飼っている」と言えない無責任な状態のことかな。ご飯と雨露凌げる場所だけ提供しているという状態。

 それはある秋の日のこと。ブチ(仮称)が血だらけの右後脚をダランと引きずって、三本脚で歩いて我が家に現れたことがきっかけだった。

 わたしはブチを保護すると決めた。

 初めて我が家で「みいみい」と鳴いてご飯をねだりに来ていたときは、まだ半年経っていないくらいの子猫だった。それから四肢がすらりと伸びた美しい少年となり、青年となり・・・。たまに現れるけれど、なんとか自力でも生きていける感じがあった。

 でも三本脚でしょ・・。その姿を見た日は涙が止まらなかった

 ブチはどんどん見すぼらしく汚れていき、どこかの誰かにやられたのか片耳の先がちぎれ・・・それでも命奪われることもなくご飯をもらいに通ってきた。冬になり、傷の化膿を避けることができたことが幸いしたらしい。しかし骨折したらしい右後脚はもう二度と地面を蹴ることはないだろう。

 今日夕方のブチ。物置の隅のリンゴ箱にうちの子のお古ベッド入れてやって、そこで寝起きしている。今は冬なのでうちの子は猫ドアロックで、炬燵猫になっているから、なんとか平和が保たれている。
 これからのことは追々考えることにしよう。
 とにかく、ブチには保護が必要なのだ。