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雑多な読書記録(恩田陸~カラスまで)

PCと離れていた10日間の読書。まとめてざっと・・・

表紙画像は「池澤夏樹編、日本文学全集25、須賀敦子」実はこれから読む。親子ほど年上の友人から勧められて手にした。彼女は美しく聡明で、わたしの憧れの女性。映画、文学、演劇、美術など・・彼女から受けた影響は大きい。
その存在に感謝!

 今頃やっと読んだ「蜜蜂と遠雷」。昔から恩田陸さんが好きなので待ち遠しかった。
 ノンストップだったね、やはり。魅力的な登場人物。華やかで魅惑的な音の描写。どんどん高みへと駆け上がっていく高揚感。

読ませるなぁ~!

 ダブル受賞に納得。
・・・なんだけどね。わたしは少女漫画読んでいるみたいな感覚に陥ってしまった。いや、悪いと言うつもりじゃない。正直な感想。多分キャラクターのせいだよね。夢のような天才少年少女たち。それぞれ容姿も音楽性も際立つ個性。ただ一人普通のお父さんみたいな、そして誠実な男性が登場したのはほっとした。
 楽曲や演奏についての描写はたとえようもない素敵さで、眩暈を覚えるほど!それがラストまでこれでもかと繰り出される。終わりころには少々疲れてしまったかもしれない。これは批判じゃなくて、わたしの問題だと思う。
 例えばこんな文章・・・と引用してみたかったけど、今手元に本がない。須賀敦子を教えてくれた友人に貸し出したからだ。彼女は知的でクール、淡々とした文体が好みなので、どうかなぁとも思ったけどね。そんなに話題になっているなら読みたいけど買う気にはなれないと言っていたので、すぐに貸してあげた。図書館だとものすごい待ちなんだって。

 蛇足なんだけど、作中に出てくる課題曲のCDまで買ってしまったんだよね。読んでいるときに曲が脳内で流れて来ないんじゃ読んでいる意味ないと思ったから。耳に馴染んだ曲もあれば、聞いたことあっても曲名と一致していなかったり、知らない曲もあるだろうしね。
 まあまあよかったこともあったけど、カタログみたいな意味ではね。演奏はただ流れていくだけみたいな感じで、夢のような天才たちの演奏のイメージで聴くものではなかった。当たり前だけど(笑)
 よかったことは、今まであまり聞き慣れていなかったバルトークの曲にすごく惹かれている自分を見つけたこと。バルトークのよい演奏があったらCDが欲しいと思っている。

 2冊目はグレッグ・イーガンの「祈りの海」。以前noteで教えていただいた本で、ずうっと眠らせていたのを思い出したから。眠らせておいた理由は長編小説だと思い込んでいたからだ。まとめてガッツリといきたかった。読み始めて気が付いた・・・短編集じゃないの。かる~く落胆したけど、それぞれ設定が面白くて今読んでも十分楽しめる。
 もともとSFは好きな方なので、発掘できてよかった。

 3冊目はこれ~♪東京大学総合研究博物館勤務の松原始先生著。自称「カラスに燃え、カラスに萌えるカラス馬鹿一代」という動物行動学が専門の先生だ。な~んて素敵♡
 カラス大好きなわたしにとっては最高に面白い本だった。「カラス好き」なんて言うと大抵引かれるし・・・身近に話し相手もいないから、ここで呟いてやる。
 わたしはハシボソガラスが特に好きなんだけど、今年はハシボソと仲良くなれなくてつまらない。ハシブトガラスはよくやってきて、庭のキイチゴの実をみんな食べつくしてしまった。昨年はパイを焼いていたのにね~。


 久しぶりにテキストで日記が書けた(=^・^=)
次回は映画の記録もちゃんと書きたいな。