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Discovering your own music

この世の中の全てのものは振動している。あたかもそこにとどまっているように見えるものも全ては動いている。私達が’色’’形状’’光’’感触’として認識するもの、それぞれ違う周波数を持っていて、その違いが’赤’や’青’だったり’すべすべ’や’サラサラ’で、’熱さ’‘冷たさ’で’やわらかさ’’固さ’である。そして、私達自身も一定の周波数を持っていて、’他’との違いを作り、また同じような波動に心地よさを感じたり、特定の周波数と出逢うと’共鳴’する。そして、たいてい、それは’魂’が震えるような感覚で深い’感動’を伴う。

万物は素粒子でできている。そのどれもが固有振動数を持っていて、だいたいの素粒子は螺旋を描くように振動し、その振動の伸び縮みは波の形であり、その波の高さと長さの様子を’波長’という。

この’波長’の繰り返すパターンを区切り、素粒子の動きとして、数値化したものが周波数であり、その周波数が変化するときの波のような一連が波動(エネルギー)と呼ばれるものだ。波動があがる、とか、波動が下がる、というのはそういう事なんだ。そしてそれは周りへも伝わっていく。この波動は、万物とのバランスと、人間関係を作り、環境を作っている。

人が音楽を愛するのは、音楽が一体となった天体の音に似ているからである
人はかつて海のように広大なそのハーモニーの一部だった
だから、高音や低音というノートを聴くと ’かつて’の記憶が生き生きと蘇る

宝物の本のひとつ"The Listening Book(邦題’大きな耳’)" (M.Allandin. Mathieu)の見開きにおさめられたルーミー(13世紀イスラム教の神秘主義哲学スーフィズムの詩人<彼らの儀式には音楽が需要な役割となる>)の格言のひとつ。(ルーミーは他にもはっとするような格言を残している"Lovers don't finally meet somewhere, They're in each other all along. " "Your task is not to seek for love, but merely to seek and find all the barriers within yourself that you have built against it" )

「いまという時間」「詠唱」「無音の世界を実現する」「自分の音楽をみつける」「演奏の奥の手」「宇宙的演奏」「迷えるきみたちへのアドバイス」「心はさまよう」「自分以外のだれにもわからない」「人の耳を通して聴く」「聴くことの円環」「内と外」「テクスチャー間の流れ」「魔法の音階」、、、

並べられたチャプターのタイトルを目にしながら、今迄自分が知らなかった音の世界、聴き方の秘密が書かれているような気がして、ワクワクとしたものだった。

10年前に手にとったこの本を、最近になって又ひっぱりだして、読みはじめたのは、日本に三昧琴(ざんまいきん)という楽器があると知ったこと、その演奏家が音叉セラピストであり、また、チベットのシンギングボールとの共演企画があると知ったからだ。

それがどういう機会になるかってことは、やっぱりだ。この The listening bookの中に予言のように書かれていた。「”倍音博士”の約束」というエッセイのなかに。

音楽の神さまが存在するという証拠がほしいなら、倍音列を聴け。倍音列はあらゆる音のうえに漂っている半透明の音のオーラで、預言のようなものなのだ

それは、’自分’という’音’に出逢う機会になるのかもしれない。
かつて、天体のひとつでハーモニーを奏でていた’自分’の記憶を思い出すことなのかもしれない。’耳’を開いたら 感覚の世界 大きな世界へすっぽりと入って 自分自身が大宇宙へと成長するような体験なのかもしれない。


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