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GPT-4で小説を(掌編小説の作成経緯)

tonakaiさんの記事を参考に、ChatGPT4を使い、「RAB異世界ダンスバトル」(プロローグ)を掌編小説として作成した経緯をまとめた。あとで見返したら設定ミスっててGPT3.5の箇所が結構多かった。

この記事が無かったら、小説は、まだ出来てなかったと思うので、まずはtonakaiさんに感謝!

内容とか出来はともかく、自分でもGPTの手を借りれば、掌編小説っぽいものが作れることに感動🥹
千里の道も一歩から。

ここからは、世界一参考にならないGPTを使った小説の作り方だ。

まずは上記の記事からプロンプトを模倣し、条件文は54項目ほど入れた。
※なお登場人物、内容は実物と同じように見えて全てフィクションです。

Firstプロンプト #1
Firstプロンプト #2
Firstプロンプト #3

出力結果がこれ(Take1)

Take1  #1
Take1  #2

会話と地の文を作れとの指示で、キャラクターの動きを条件に入れただけでセリフを自動作成してくれるのが面白い。

だが、主語述語を律儀に入れるし、地の文は設定で書いたことをそのまま使う例も散見された。
出力を短くまとめようとする傾向もあり、後半は会話文が生成されずに事実の羅列文になっている。無視された条件設定もかなりあった。多すぎて蓄積されなかったか、出力に反映させるほど重要なものでは無いと判断されたようだ。

そこで、地の文にそれぞれの心の動きを推定して、その描写を比喩的表現を書き足すように、かつ発言の作成も追加させたのが、下記Take2。

追加プロンプト & Take2 #1
Take2 #2

うん、ポエムっぽい表現が加わってる😆

設定にある性格要素を使ったり、キャラの関係性を考慮した表現が増えて表現力が上がったのは良いけれど、事実表記に比喩文が付け足されてるだけなのが、ちょっとウザい。

ここからは、せっかく作った文章をリセットされないように、「素晴らしい」とGPTを褒めながらも、対話で少しずつ変更を加えていった。
(主な変更指示)
・事実表記と比喩文を一つに合体
・高飛車な印象など不自然な比喩をセリフに合わせて変更
・わかりにくい状況説明を、状況に相応しい表現に変更
・クルーでの動きを入れる様に指示
・主人公の一人称視点の強化
・主人公のセリフを穏やかにし、独り言の呟きに変更
・今日が特別な日であることを記述するように指示
・語尾が過去形ばかりなので、現在形を交互に使うように指示
・ムラトミはミスしたと思ってビデオチェックの後も練習をする、そしてあつきに声をかけられるという流れを指示

そのプロンプト例がこちら↓

追加プロンプト例1
追加プロンプト例2
追加プロンプト例3

プロンプトでの指示をしっかり入れると、それぞれのキャラ設定が活かされたセリフが入ってきているのが地味に嬉しい。

ここまでの結果としての、GPT出力小説がこちら↓

GPT出力小説 前半
GPT出力小説 後半

Take2からここまでで3時間ほど。
交互にという指示にもかかわらず、現在形に偏ることがあったり、一部を修正すると他の良かった部分も変更したり省略したりする苦労はあったが、だいぶ小説っぽくなった。

何より、自分で文章を作成しないことで、小説そのものを客観視できるのはGPT利用の利点であり、「GPTさん」と一緒に作ってる感じがして、楽しかった。名前を付けて呼んでみたりしようかな(笑)

条件設定と指示のプロンプトで作成したという意味では、「GPTに作成してもらった小説」は、厳密にはこのGPT出力小説がそれに当たる。
表現を強制した10%を除けば、GPT寄与率は90%だが、プロンプトの言葉を拾っている分を考慮すれば、70%というところだ。

そして小説の完成に向けて、ここからは、別のやり方を試みた。
まず、作成した会話文中心部を本文部に位置付け、冒頭部と最終部を新たに作成することにした。

これまでは、自分が脚本家で、GPTが脚本に沿って書く小説家役というスタイルだったが、欲が出て、冒頭部と最終部に、もっと自分の文章を入れたくなったのだ。
自分が新人小説家で、プロの編集者役のGPTにアドバイスをもらい書き直すスタイルでプロンプトを作成し、出力に沿って書き直す作業を繰り返した。

冒頭部では、主人公の独白を特に強調したかったため、最初に自分で一つの文を書き、それをGPTに5つの提案を指示して、いいとこ取りの文章を作り、それを再評価してもらう手順で出力を重ねた。

ご指導いただいてる様子がこちら💁

GPT=プロ編集者 #1
GPT=プロ編集者 #2
GPT=プロ編集者 #3

この冒頭部作成も、だいたい3時間はかかったが、作っては改良アイデア出されて、少しずつ形にしていくというのも、こんなに繰り返したのは初めてだったので、苦にならなかった。

一方、最終部は、異世界へ飛んでもらうための状況を主人公に独白として語ってもらいたかったので、ちょっとGPTに作ってもらう手順が思い付かず、自分で作成したものをエンディングに加えた。

書き加えたのは下記の部分。
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三人は全く動けないようだ。意識が無いのかもしれない。
ぼくは目と頭だけは何とか動かせるが、身体が動かせないのでどうしようもない。
足元の光が歓喜の色に近いせいか、死の予感は無い。もしかしたら、これが異世界召喚?
ムラさんだけは抵抗できたようで、ぼくたちから少し離れた姿が視界の隅に見えたが、結局、光の円から逃れられずに、捉えられてしまったようだ。
あぁ、行方不明扱いされて、PCの隠しフォルダが見つかったりしませんように.....
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これが文字数で言うと全体の1割くらいだから、GPT出力小説の寄与率が70〜90%だったので、公開した掌編小説のGPT寄与率を、広めに60〜85%と設定した。

登場人物5人は無茶だったけど、掌編小説作りがどれだけ大変か、身をもって知れたのが良かった。
今後もぼちぼちと精進していくので、よろしくm(_._)m

完成版の掌編小説がこちら↓

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