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同行スタッフのお仕事2:マネジメント【まいまい京都のメソッド公開⑧】

前回の記事では、同行スタッフの役割のうち「ファシリテーション」に注目してご紹介した。まいまいの同行スタッフは、前回まとめた「ファシリテーション」と同時並行して、一般的な添乗員がおこなう「マネジメント」をおこなうところに特徴がある。今回は、まいまいツアーでスタッフが行っているマネジメント業務を一覧してみる。

■進行管理する「タイムキーパー」として

ツアーの開始時間も終了時間も決まっている。終了後のご予定があったり、帰りの交通手段を予約している参加者さんもいるため、ツアーの終了時間を守れるようにするのも同行スタッフの役目だ。

とはいえ、時間だけを見て、ガイドさんのお話が盛り上がっているのに途中で話をさえぎるなど無粋なことはしたくない。話が終わったタイミングを見計らってガイドさんにこっそりと「時間が押しているので、次で巻きましょう」など時間調整の提案をするのも重要だ。

■安全管理する「ガードマン」として

ツアーとして20名程度の団体がまちなかを歩くので、つねに周囲に目配りをする。ほかの通行者の邪魔にならないように「あと一歩前へどうぞ」など参加者さんにお声掛けしたり、自動車が後ろから近づいてきたら「車が来ますよ」と注意をうながしたり。また、ガイドさんが立ち止まって説明しているときは、参加者さんが道路にはみ出したりしていないか確認する。

■品質管理する「アシスタント」として

ツアー内容が、ツアーの告知情報と齟齬がないか確認するのも仕事のひとつだ。もし「◯◯を拝見します」などと書いてあるのに、ガイドさんが飛ばしそうになったらガイドさんに声掛けをする。
また、ガイドさんが見せようとしているモノがある場合には、前列にいらっしゃる方にしゃがんでもらったり、交代してもらうようお声掛けすることもある。ガイドさんがマイクを使っているならマイクの音量が適切かチェックして調整する。

■金銭管理する「会計係」として

受付時には、スタッフが参加者さんからツアー参加費を受け取る。入場料などを払うときには、ささっと先回りして全員分の支払いをしておく。ツアー終了後には、ガイドさんにガイド料をお支払いする。このような会計役としての仕事もある。

■記録する「カメラマン」として

同時に記録用の写真撮影もする。楽しそうな写真を撮って、後日、まいまい京都まいまい東京のFacebookページにアップすることもある。ツアーの楽しさを、まだ参加していないみなさんにも伝える広報役になるのも、同行スタッフの大事な役割だ。

マネージャー役にしぼっても、任務はこのように多岐にわたる。でも、まいまいの同行スタッフに大事なのは、これらの業務を自然にこなすことだ。

同行スタッフの理想は「あのスタッフ、テキパキしてたな〜」と、仕事ぶりを褒められることではない。「あのスタッフ、ほんまに楽しそうやったな!」と思われるくらい自然体でいること。

ファシリテーターとして縦横無尽に場を盛り上げながら、敏腕マネージャーとして締めるところはさりげなく締める。でも、いつも楽しそう。そんな同行スタッフが、まいまいツアーを支えているのである。

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