信じること
親として子どもにできること
いつも私にくっついていた娘が、15歳で海外への留学を選択。初めてその意思を聞いた時は驚きと共に「わぁ!いいやん。面白そう。」というのが最初の感想でした。我ながら楽観的だな…と思います。
でもその後、大丈夫?心配じゃないの?寂しくないの?といろいろな方から度々声をかけられ、親として子どもにできることは何か…確かに心配なことはある…じゃあどうする?と自分に問いかけることもしばしばありました。
その度に意識していたのは、『娘を信じて任せる』ということでした。留学のエージェントを探す、国や学校を決める、パスポートやビザの申請、航空券予約からキャリーケースの購入まで…準備するもの決めること、書類関係も雑多にやることはたくさんあります。普通の中学3年生の女の子です…頼りないこと、不安なこともたくさんありました。
留学にあたり夫と話したのは「準備も留学の大事な経験。その全てを娘に任せ、手を貸すのは頼まれたら。口は極力出さない」こと。親の不安や心配を乗せないことが、親として娘にできる大事なことだったと思います。
無事、右往左往しながら準備を終えた娘が、搭乗ゲートで一度も振り返らずに毅然と出発した姿を目の当りにして、初めて涙が出ました。
私も、『娘を信じること』を本当にがんばっていたようです。その後は何日も涙が止まらなくて困りましたが(笑)
でも、娘の頑張りはここからがスタートです。
人は「成長したい」「より良くなりたい」と願う存在、そう信じることが大切だと再確認しました。
そして、17歳になった彼女は、初めての場所でたくさんのチャレンジをし、たくさんの試練を乗り越えて、逞しく大きく成長した姿を見せてくれました。身近にいたら心配で耐えられないこと、ほっておけないようなこともたくさんありました。
ありがたいことに遠く離れたカナダの地でのこと、私のできることは相変わらず『信じること』しかありません。娘は自分で考えて、自分の判断でホストファミリーを変更してもらったり、転校もしました。
「悩んでも仕方ない。目の前のことをする。」「待っていても始まらない。自分から動く」「はじめはできなくて当たり前、やってるうちにできるようになるもんだ。」2年ぶりに再会した娘から、ふとした時に出るそんな経験を伴った言葉が頼もしく、温かいホストファミリーや、素晴らしい友人に恵まれ乗り切ったな~と、感謝しかないです。
自分の人生を精一杯生きようとしている娘を信じて、親の心配や不安を手放して得たものは計り知れない❣
とはいっても、親は子どもを愛するからこその不安もいっぱい。「子どもを信じて!」「心配しないで」と言われても急にできるものではありません。
だからこそ、是非小さい時から少しずつ、ちっちゃなことから『信頼と尊重』を…積み重ねて欲しいなと思います。
ちなみに息子も『信じること』の大切さを彼の言動を通して教えてくれています。こちらはまたの機会に記していきたいな。
私を育ててくれる子どもたちよ、ありがとう✨✨✨
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