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「不登校」とは?

「不登校」という言葉がどこにいても聞こえてくるようになりました。
公立、私立に関わらず、小学校中学校共に増加傾向にあるようです。

子どもが様々な理由で、ある時から「学校に行きたくない」と言い始め、休みが増えていき段々と行けなくなることが多い。初めのうち親御さんはどうにかして子どもが学校に行けるようにと声をかけたり、送迎したり、一緒に登校したり、一生懸命対応するのですが…なかなかすんなりとはいかないと悩む親御さんの話を何度もお聞きします。

親御さんは我が子の訴えや、辛そうな表情を見ると、「無理やり行かせることもないか」と戸惑い、悩む。しかし、諦めて休ませることにも抵抗を感じる。
休んでいる間ゲームやYouTubeに依存してしまうことも多く、それも悩みの種になっています。
一日家の中で過ごし、夜眠れない→朝起きれない→学校に行けないという状況が日常化して昼夜逆転、そして起立性調節障害の症状が出てしまうことも心配の一つです。
原因を探したり解決法を親がいろいろ提案してみても、子どもは意欲的な状況にないため、なかなか動けるものでもなく長期化してしまい、どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。


一方でがっこうや、学びの場として選択肢が広がってきた現在。

フリースクール、オルタナティブスクール、ホームスクール、海外留学、里山・離島などの国内留学、NPOや様々な市民団体や個人での居場所づくりも盛んになってきました。塾もいろいろな形態があり、受験のための学習塾だけでなく様々な学びができる場が増えています。

魅力ある学びの場が増えることは、とても喜ばしいことです。自分が良いなと思える居場所をみつけて自分らしいスタイルで学んでいけたら何よりですよね。

私自身は、公立だろうがホームスクールだろうが、本人が楽しく自分らしく学べる環境であればどんな形であろうといいと思っているのですが…
ただ、情報が氾濫し、選択肢が増え、親御さんがどうしてあげたらいいか迷走し、それに子どもも翻弄されていることも事実であると感じます。

多くの親御さんの悩みをお聞きしていて、どうしたらいいのか…と私も悩み考えることが多い「不登校」について、その問題の本質はどこなのか、アドラー心理学をベースに整理していくことで、少し糸口がみえてくるのでは、と思いメモしてみます。


◎学校は子どもの行くところ。「不登校」は子ども自身の課題。
◎親である私たちが、我が子のことに自分のこととして悩み込んではいないか。ー悪循環になることが多い。課題の分離が必要
◎子ども自身が、本当はどうしたいのか、どう生きたいのか。そしてそのために本人ができることは何か。ー主体性を尊重する関りが重要
◎親は子ども自身が本当に望んでいる生き方を、どうサポートできるか…という視点で関わる。ー話を聴く姿勢(言いなりになるのとは違う)
◎子どもに影響している親自身の課題がないか見つめる。
家庭環境、夫婦仲、親の心の状態、親の学校への不信感等ないか、あれば一旦認め、その点は親自身が自分の課題として取り組む。(いたずらに自分を責めないことが大切です。)


「不登校」の背景には様々な状況があり、原因を追究しても簡単に解決することではないでしょう。けれど、少し視点を変えたり、親の関わり方の変化で「不登校」ではなく、その子自身の選択した「学びの形・場」を見つけることが可能になってくる、と私は信じています。
今、いろいろなことが絡まり合って糸口が見えない状況にある方は、ひとりで抱えず、ぜひ他者を頼って欲しい。
公的な相談機関やどろんこ園のような市民団体など、どの地域にもあると思うので、自分に合いそうなところへ出向いてみてください。
私もアドラー心理学をベースとした子育てコースセミナーなども開催しています。(どろんこ園のHPに情報あります。)お力添えが出来たら幸いです。

最終的には、行動を決めていくのは、本人しかできないことですが、相談したり話を聴いてもらえる場はあります。
ゆっくりでも、ちょこっとでもいいので、諦めずに向き合ってもらえたら…と思います。

そうしているうちに、ふと振り返ると「そんなこともあったな~」と思えるようになっているはず!!
時にはゆっくり休んだり、好きなものを食べたり自分を癒しながら、一歩一歩いきましょう♡


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