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追記1 オンライン演劇での音効

知り合いから「音が無かった」と指摘があったので、ちょっと記載。今回、音効がなったのは、まずは作業時間と当日の裏方が僕ひとりで、手が足りなかったことが大きいんだけど、それ以外にも感じたことをメモしておきます。

例えば、作品の中でどうしてもBeatlesの「Let it be」を使いたいとなった場合、まず原盤権を持っているレーベルからの許諾の問題もあって、Beatlesが歌うものは使えない(巨額なお金があれば別)。

ただYouTubeだと、個人が演奏すれば「Let it be」を流すことはできる(YouTubeが著作権使用料を払っているはず)。

問題はここからで、通常、リアルな公演で著作権使用料が発生する場合、主催者である劇団がJASRACなどに支払いを行っていると思う。

今回の仕組みは、zoomを通じてYouTubeにライブ配信し、それを一般の人が鑑賞した。つまり公衆送信しているわけだけれど、権利処理の仕方がいまいち分からない。つまり最終的にYouTubeでのライブ配信だと考えるならば、YouTube側の処理に準ずればいいのだろうが、zoomの扱いは扱いはどうなるのか?中継みたいなものだから無視していいのか?

また「公演」だと考えるならあくまで申請は劇団からすべきなのか?今回は無料だったが、有料の場合、当然、主催者が収益を得るわけでそこが権利者に支払うのが当然だろう。

ま、新しいメディアが出ても、それが利権を生み出すまではJASRACも正式な処理を決めないだろうから、もうしばらくは曖昧なままだろう。

各劇団が、今後、客席数減のために同時にライブ配信をする所も多いだろうが、アーカイブ化する場合も含めて、著作権使用料を頭に入れておかないといけないだろう。

(機器の接続)
zoomのようなビデオ会議で音効機器の接続が分からないという人もいるかもしれない。一番単純な形は、ビデオ会議に、ビデオをoffにした音効用アカウントで入室すること。音効用アカウントのPCにはマイク/音声の入力端子に音響機器(操作用のPCやCDプレイヤーなど)を接続すればOK。

音効用アカウントのPC×1台でやる方法もあるかもしれないが、そこまでは試していない。留意点としては、zoom側から流れてくる音声を遮断させないとループになること。この辺りのノウハウもこれからイロイロ出てくるのだろう。

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