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匿名性の世界を放浪中。

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最近の記事

1台のPCでオンライン配信はどこまでできたか(オンライン配信苦闘録)

2021年11月、2度目のオンライン配信に挑戦。 一度目は外出自粛が呼びかけられていた2020年5月で、いわゆるZoomを使ったリモート演劇だった。役者が各自、自宅から参加して、稽古も本番も(打ち上げも!)全てリモートという状態。あれももちろん大変だったんだけど、比較的フォーマットに従って挑戦したということもあって、トラブルもなく無事に終えることができた。 その後、コロナ禍の下で2度のリアル公演を実施し、今回は、役者が一同に会して、朗読劇をオンラインで配信しようというもの

    • 演劇のライブ配信について考える

      三密回避の要請もあり、劇場の収容人数が半数以下になるなど、エンタメ界のビジネスモデルは根本的に問われ始めている。そんなこともあり、これまで入場料収入の代替として、有料ライブ配信を行うことが一つの流れになるだろうと思うのだけど、ここに演劇特有の不思議な理屈が持ち出される。 「演劇は役者と観客との間の『生』の空気感で成り立っているのだから、有料の場合も『生』配信にこだわりたい」 まぁ、観念論として言いたいことはわかるけど、現在のライブ配信の技術をもってして、会場での空気感をネ

      • 劇団運営に対するコロナ感染予防ガイドライン

        東京アラートの解除もあって、演劇界もウィズコロナ・アフターコロナの「新しい日常」へと動き始めた。 特に「三密」となりやすい劇場では、新型コロナ感染拡大予防ガイドラインを策定・公表し始めている。もちろん内容は劇団関係者から見れば厳しいものが多く、2mのソーシャルディスタンスとはいわないまでも、一席おきにするなど収容率が1/2になるようなもの。 まぁ、その辺りは今日の本題ではないのでおいておくとして、「劇団」を運営している側からすると、本番となる「劇場」での感染防止対策よりも稽

        • 追記1 オンライン演劇での音効

          知り合いから「音が無かった」と指摘があったので、ちょっと記載。今回、音効がなったのは、まずは作業時間と当日の裏方が僕ひとりで、手が足りなかったことが大きいんだけど、それ以外にも感じたことをメモしておきます。 例えば、作品の中でどうしてもBeatlesの「Let it be」を使いたいとなった場合、まず原盤権を持っているレーベルからの許諾の問題もあって、Beatlesが歌うものは使えない(巨額なお金があれば別)。 ただYouTubeだと、個人が演奏すれば「Let it be

        1台のPCでオンライン配信はどこまでできたか(オンライン配信苦闘録)

          リモート演劇・オンライン演劇を作るための課題とは【アフターコロナの演劇実践編】

          5月30日(土)に、無事、実践編ともいえるオンライン公演を実施したので、その取り組みについていったん整理。 作品はこちらなので、本文と見合わせてもらうとわかりやすいかも。 【予告編】 【本編】 吉村府知事が発言されたことで、何となく一般にも認識されたかもしれないが、ウィズコロナ・アフターコロナの時代は、ゼロリスク社会ではなくリスクとともに生きる、リスクをコントロールしながら生きる世界になった。いつまた突然「プチ自粛」「業界別自粛」が要請されるかわからないのだ。 そんな中

          リモート演劇・オンライン演劇を作るための課題とは【アフターコロナの演劇実践編】

          ウィズコロナ・アフターコロナ時代の演劇を考える上での視座

          2020年4月中旬に別なところで書いたもの。 本当は、もうちょっとちゃんと文章にまとめてからUPしようと思っていたのだけど、「実践編」ともいえるオンライン公演が迫ってきたので、いったんこれはこれでUP。 作品そのものは、いくつもの試行錯誤、挑戦をつなげているので、無理はあるのだけど、どうせ挑戦なんだから、変にまとまるよりはいいだろう(笑) --------------------------------------------------------- アフターコロナ以降

          ウィズコロナ・アフターコロナ時代の演劇を考える上での視座