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幼い日の遊び

その昔、私は身体が弱かった

かといって別に少女漫画のように
窓際に立って外を走り回る子どもたちを
恨めしそうに眺めているような
麗しき少女でもなかった。

むしろ、山の中を駆けずり回る山猿のような
黒くて細い子どもだった。
(その頃祖母から呼ばれてたあだ名が【牛蒡】)

よく裏庭の山肌を【ニンジャ】といって
斜めに下り降りる遊びをしていた。

まぁもちろん斜面なので
失敗するとそのまま転げ落ちることとなる。

それでも何度でも挑戦する
なんともタフな(おバカな)子ども。

また違う日には
秘密基地】と言う名の穴を山の斜面に掘る。
そこはまだ子どもなのでスコップで掘る。

頑張って掘った穴は子供が1人座れるくらい。
それにその辺の葉っぱで蓋をして完成。

しかしひとたび雨が降れば
ただの水たまり製造の穴である。

またある時は
探検】と称して近隣の山の
道なき道をただひたすらに突き進んで
山頂を目指す。
行き止まりだと引き返す、という
なんとも遭難案件の遊びをしていた。

自分が親になって思うこと。
息子がこんな遊びしてたら発狂すると思う。
(いまだにこんなことをしてたのを私の母は知らない)

そしてそんなことをして遊んだ次の日は
だいたい疲れて寝込む
(やはりおバカな子ども)

そしてまた元気になると新たな
(おバカな)遊びをするのである。

身体が弱いが、頭も弱い子どもだったのだ。

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