見出し画像

四つ目の教え、「お金の執着を手放す」

数年前に大金を失ったことがあり、その時に自分はお金に執着があることに気がついた。私にも落ち度があり騙し取られたというほどでは無いのだが、当時その相手に対する恨みの念に苦しめられた。

結局、相手を憎むことで苦しんだのは私で、時間を無駄にしたのも私だった。

本田健さんのHappy Moneyという本を読んで、気持ちよくお金を使うことを学んだ。貧乏性というのはなかなか抜けない。だが一般的な値段より高くても、その価値があると思えば気持ちよく払うようにしている。また人を喜ばせるためにお金を使ったり、大切に思う人にはちょっとしたプレゼントを贈ることも心掛けている。

ケチケチと損得を考えて、お金を惜しんでいるとお金は増えない。

例えば、いつも一生懸命働いてくれているスタッフの誕生日はサプライズで豪華や面白いケーキを注文している。すごく喜んでくれる。日頃からそれぞれが好きなものを記憶しておいて、クリスマスにプレゼントする。

お金に働いてもらって、大切な人を喜ばせるのだ。

本田健さんは、お金の流れを「ありがとうイン、ありがとうアウト」と言っていた。感謝の気持ちを持ってお金を送り出してあげると、友達を連れて帰ってくるという。

確かに、お金を惜しまずに誰かのために使ったり、仕事相手にも感謝の気持ちを込めて気持ちよくお金を払うと、お金を通して良いエネルギーの循環が生まれ、その人と良い関係作りに発展する気がするのだ。

尊敬する友人がいる。彼女は真面目で一生懸命働くのだが、その稼いだお金を人のために使っているように見える。「40歳の誕生日だからお祝いして」と珍しく彼女が主役になったパーティーに呼ばれたが、結局私達を豪華な料理でもてなしてくれ、40歳に相応しくない風船おじさんを自宅に呼んで子供達を喜ばせてくれた。また彼女に「してやられた」。こんな人には勝てないと思った。

もし彼女が困っていたら、きっと私以外にも多くの人が手を差し伸べるだろう。人間関係にお金を上手に使っている大先輩だ。

先日、オンラインで知り合った人に急遽仕事を手伝ってもらった。彼女に提示された時給は高額だった。人が足りない現状にぐうの音も出ない。実際に働いてもらったら仕事に対して情熱があり、患者さんの対応も良く、人柄が素晴らしかった。

その後、時給の安いスタッフが数人見つかったが、結局彼女に仕事を依頼している。彼女になら気持ちよくお金を払いたいと思うし、それで彼女が満足すれば患者さんの対応にも影響が出る。彼女のサービスに満足した患者さんがさらに他の患者さんを連れてくるだろう。

ハッピーマネーの循環が生まれる。

目の前のお金が増えた減ったで苦しむのはナンセンスだ。銀行口座に一億あろうが100万円だろうが、目の前の現実は同じだ。100万円しか入ってなくても一億円あるくらいの気持ちを持って、紙切れの数に惑わされずに感謝の気持ちを持ってお金を上手にまわす。

目の前にいる大切な人を笑顔にするためにお金の使うのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?