見出し画像

へーそれを間違うんだ。

タイトルが、なんとなく嫌みぽくなってしまいましたが、
そういう話しではないです。

私が接している日本語学習者の方々は、背景がバラバラです。
しかし、間違えるポイントは結構似ているなぁと感じています。
今回は、それをまとめたいと思います。

1. 日本人の名字

Twitterでも前に書いたように思いますが、日本人の名字は何とも読みづらいようです。
正確に言うと、「読めるけど、間違っている」ようです。

わかりやすい例だなぁと思ったのは、
「東山」という名字。
日本人ならまず「ひがしやま」と読むと思います。

学習者さんはどう読んだか?
「とうやま」・・・いそう。間違いとは言えない。
「あずまやま」・・・お相撲さんみたい。これもいそう。
「とうざん」・・・おう、これは多分ない。名前ではありそう。偉い画家っぽい。

大体はこの3つでした。
「あずまざん」は、ありませんでした

日本人の名字も、地域によって読み方が違ったり、使う漢字が違ったり、
とても数が多いため、覚えるのは大変です。
私もInstagram等で週に1回名字について投稿しています。

2.四則演算の言い方

四則演算、つまり「足す・引く・掛ける・割る」ってやつです。
「計算は出来ます。でも、言い方が分からない・・・」という方が結構いるなという印象です。
あと。イコールを表わす「は」も。

もしかして、JSL児童の中にも、言い方がよく分からなくて答えられない方もいるかもしれませんね。

一旦覚えれば良いんですが、接する機会がない人はないので、どこかで接する機会を設けることは、良いことだと勝手に思っています。

3.ひらがなをどこで切るか?

これは、定番中の定番でしょうが、ひらがなが続くと、どこで切って良いか分からなくなる方は多いですね。
「とか」「かつ」は結構厄介で、
例えば「猫とか犬が好きです。」を
「猫と、か犬が、好きです。」と読む方が結構います。
「か犬」ってなんやねんと思いますが、そういう種類の犬がいるかも・・・と読んでしまうんでしょう。
「かつ」も。
例えば「定期的かつ早めの~」とあると、
「定期的か、つ早めの~」と読む方がいます。
これも「つ早め」ってなんやねんと思いますが、「素早く」とかの仲間と思うんでしょうか。
上のレベルの方は自分で気づきます。初級の方は、違和感なく読んでいきますので、止めます。

4.その他

独学の方と話していると、単語をそのまま覚えているのがよく分かります。
例えば、「違う」という単語。
これをよく「間違う」と読む方がいます。
多分「間違う」と先に出会って、覚えたのでしょう。
この間違いは、結構漢字圏の方に多い気がします。
意味は分かるので、読みに注意があまりいかないのかもしれませんね。


以上です。
あ、最近日本語の教材を作っています。
クロスワードパズルなど、大人の学習者用に「こどもっぽくない」ものを作っています。
今はまだN5レベルのものばかりですが、今後はその他のレベルも作って行きたいです(やる気と相談中)。
ご興味があれば、ご覧ください。

(無料ダウンロード教材の中に、いろいろあります。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?