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私の試験勉強。

人生、今まで様々な試験を受けてきました。
大学受験もたくさんしたし(浪人)、資格試験もたくさん受けました。
語学のテストも、英語と中国語と受けました。
就活もいろいろ受けましたよ。
そこにはもちろん、受かった試験(点数が良い)と受からなかった試験(点数が悪い)があるわけです。

実はいま、BJT(ビジネス日本語能力テスト)の研究や、
ある資格試験の勉強をしていて、
ふと「受かった試験と受からなかった試験の、勉強の違いって何だろう」と考え始めました。
今回は、それについて簡単にまとめます。
※あくまでも、「私調べ」「私の体験談」です。

大きく分けると、ポイントは3つ

考えてみると、ポイントは3つに集約されると思います。
その3つについて、それぞれ見ていきたいと思います。
勉強方法というより、勉強を始める前の下準備といった方が良いかもしれません。

(1)切り捨てる勇気

まず1つ目は、「情報を選択する力」です。
教科書にはいろんなことが書いてありますが、一字一句覚えることは無理です。
また、大事そうなことを全部覚えるのも無理です(私は)。
なので、情報を優先順位順により分けて行く必要があります(私は)。
優先順位については、(2)に詳しく書いていますので、そちらを確認してください。

「情報を選択する力」と書きましたが、それは「大事じゃない部分を切り捨てる勇気」だと思っています。
勉強をしていると、全部大事に感じます。
しかも1回落ちた試験では、「あれをやらなかったからだ」と全部覚えたくなるものです。
しかし、そんな自分が万能なら、もう受かっています。
ですから、切り捨てる勇気を持って、出来ることを最大限やるというのが正解だと思っています(私は)。

余談:切り捨てる練習

切り捨てるって簡単に言っても、なかなか難しいものです。
だから、練習が必要です。

一番いい方法は、メモを取ることだと思います。
昔なら、かかってきた電話の内容を簡潔に(1行で)まとめる練習が出来ましたが、最近電話がめっきりかかってこなくなりましたね。
なので、メールやネット記事、本でもいいと思います。
大事だなぁと思うポイントを簡潔に箇条書きしていくと、良い練習になります。
それを誰かに見せるつもりでやるといいです。
想定相手を変えてみると、なかなか良い練習になります。
例えば、暇な上司に見せるのと、多忙な上司に見せるのでもだいぶ違いますし、親世代なのか同世代なのかでも、かなり違います。
そうやって練習していくうちに、切り捨てる勇気が身についているのではないでしょうか。

要約はちょっと違う気がしているので、あえて「まとめる」としました。

(2)優先順位を決める

優先順位の付け方は、結構シンプルですが、方法としては2つあります。

①分量から決める
例えば、太字が3個あるテーマより、太字が10個あるテーマの方が大事です。
1ページの解説より、10ページの解説の方が大事です。
こんな感じで決めていきます。

結構見落としがちなのは、試験の問題数です。
特に資格試験では、どの能力を問うのかという一覧が出ています。
それが何問出たかをチェックするという作業をやると、
どこが大事なのかが見えてきます。
対策講座などがあれば、どの項目が何時間授業があるのかが分かりますので、それを元にしても良いと思います。それは既に会社が分析した結果だからです。

②出題者の気持ちを考える
浪人時代に口を酸っぱくして言われたことです。
どういう問題が作りやすいか、何を元に作っているか。
そういうことを考えて教科書を眺めると、勉強すべき箇所が分かってきます。
例えば、数字関係は大事です。問題作りやすいので。
統計の最新版はもちろん、歴史も年号が数字なので、大事です。
例えば、在留外国人の国籍別ランキング(令和2年6月現在)は、以下の通りです。

国籍     人数       構成比     前年末比
(1)中国    786,830人(構成比27.3%)(- 3.3%)
(2)韓国    435,459人(構成比15.1%)(- 2.4%)
(3)ベトナム  420,415人(構成比14.6%)(+ 2.1%)
(4)フィリピン 282,023人(構成比 9.8%)(- 0.3%)
(5)ブラジル  211,178人(構成比 7.3%)(- 0.2%)
(6) ネパール    95,367人 (構成比 3.3%) (- 1.5%)
(7) インドネシア  66,084人 (構成比 2.3%) (- 1.2%)

https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/nyuukokukanri04_00018.html

ベトナムだけは前年末比が増加です。そしたら、このあたりで出したくなりますよね。

余談:覚え方

ついでに、覚え方の1つの例も書いておきます。
別に細かい数字を覚える必要はありません。
どの順番なのか、○○は××の何倍なのか、などと、
キーになるものだけ覚えておけば良いです。
キーになるものは、自分が覚えやすいもので良いです。

例えば上の表で言えば、こんな人数やら構成比やらは覚えられません(私は)。
ですから、まずカテゴリー分けします。
分け方は何でも良いです。自分が好きなように分けたら良いです。
私なら、中国・韓国のようなオールドカマーがいる系、
フィリピン・ブラジルなどのその後の定住者系、
ベトナム・ネパール・インドネシアなど日本語学校に多そうな系
とわけます。この○○系をキーにして、それぞれの特徴を覚えます。
そうすると覚えることが7つから3つに減りますね。

まずこの3つが覚えられたら、次に、その中で再度分けていくわけです。
中国と韓国の違いを覚える、フィリピンとブラジルの違いを覚える…という感じです。
この差は、教科書にはシレーと書いてあるだけなこともありますので、
時間があるなら本を1冊ずつでも読むといいです。
特集記事でもいいと思います。
そうやって、数字だけでなくストーリーとして覚えると、覚える分量が増えますね。
この辺りは、ブレインストーミングなのでしょうか…、さて?
分かりませんが、ブレインストーミング的な感じで増やしていくイメージです。

(3)過去問・サンプルから傾向を見る

最後に、公式組織が出している過去問・サンプルから傾向を見ます。
問題を解くだけなら、参考書や模擬問題集でも問題ないのですが、
それを作った人と公式に問題を作っている人は別です。
だから、どうしても差異が出てきます。
なので、出来るだけ過去問など、本人が作った問題に触れる方が良いと思います。

「(2)優先順位を決める」の「①分量から決める」でも書きましたが、
どの項目が何問出ているかは、とても重要です。
数年分見てみると、公式はどの方向に興味を持っているのかが分かってきます。「(2)優先順位を決める」の「②出題者の気持ちを考える」にもつながってきますね。

まとめ

試験勉強は時間との戦いとよく言いますがが、私はやる気との戦いだと思っています。
やる気が出ないと、時間があってもどうしようもありません。
私の場合、「覚えることが少ない」「効率よく勉強する」の2つが、
やる気が出るスイッチです。
「うわーこんなにあるー」と思うと、そっと教科書を閉じ、Twitterを見てしまうわけです。
だから、勉強する前に分析をして、何が大事で何が省けるか、と吟味することから始めます。

そして、これをした試験は割合、合格率(得点)が高いと思います。
逆に、闇雲にワーワーとやったものは中だれし、そのまま沈没しました。
なので、下準備は大事です。

また、基礎的な知識ももちろん大事です。
大事だと決めたポイントについては、よく知る必要がありますし、
試験に出ないものでも、その業界では常識とされていることくらいは、
やはり知っておくべきだと思います。
微分が出るとわかっても、四則計算が出来なければどうしようもありません。
論文が出るとわかっても、漢字が書けなければ、語彙が少なければどうしようもありません。
そのような基礎的な部分は、暇を見て確認すべきだと思います。

以上で、私調べによる、私の試験勉強についてでした。
何かの参考になれば幸いです。

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