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起業時も起業してからも、幾度となく勇気をもらった歌「イカロス」

ギリシャ神話の有名なお話に出てくる一人の男性、イカロスを知っているだろうか?「昔ギリシャのイカロスは〜♪」に出てくるあの主人公イカロスである。

大工の父ダイタロスは、蝋で作った翼を息子に与えるときにこう言い聞かせた。

「湿気を含むと重たくなるから海面に近づきすぎないように」
「太陽に近づきすぎると溶けてしまうから高く飛び過ぎないように」

でも、自由に世界を飛び回れることのすばらしさに慢心した彼は、どんどん高みを目指し父の言いつけを破り太陽に近づきすぎて墜落してしまった。

この愛すべき滑稽な男は時に勇気を象徴する英雄として取り上げられる。

彼をモデルにしたGReeeeNのイカロスが好きで、起業の時、そして起業後辛くて心が折れそうになった時、幾度もこの歌で元気をもらってきた。

『それは むかし むかし ある男の話
この空飛びたくて まだ見ぬ先目指した
人は彼を笑い バカだと言ったけど
誰よりも輝いて 自分を信じた』

 
 これまで世の中に存在しなかったサービスを誰にも応援されない中で始めるといったとき、父からは「大海を木の葉で漕ぎ出すつもりか」と制され、母からはサラリーマンとして毎月25日に決まった金額が自分の口座に入ってくることのありがたみを語られた。
「経営者になったら、25日はお金が増えるのではなく減る日になるのよ。」

 どんな事があっても従業員の給与の遅配と賃料の未払、借入金の返済を遅らせることはしてはならないと言い聞かせられた。

 友人からは「これは行政がやるべき仕事」「お金のニオイがしない」「あるかもしれないけど5年早い。どうやって食べていくつもりか」と、頭上から沢山の冷水が降ってきた。

 それでも、今やらないと、自分でやらないと、一生後悔する気がするから。周りの意見は大切に箱にしまって横に置いて、自分を信じて踏み出した。

 結果、言われていることは全部正しくて、想像を絶するほどの苦労を重ね、毎日お金のことで悪夢を見て、眠れないほど不安な毎日を過ごした数年間があった。
そんな時に、多摩川の河川敷を走りながらこの曲を聴いた。自分を信じて前に踏み出す勇気を歌うこの歌を聴いた。随所に自分を見るようで何度も勇気をもらってきた。

『飛んでけほら 君だから 右左前どこでもイケル
ツラい時だって飛び越えて 今日の君のその先へ
恐れないで 目指す場所 出来る出来ないは後回し
きっとどんな毎日でも 動き出す勇気 共に』

 
 人生の潮流が変わる瞬間を感じることが何度かある。 その瞬間までは迷いながら、悩むことを楽しみながら新しい一歩を踏み出さずに毎日を過ごしているけど、そうもいかなくなる瞬間。選んでしまったらその道を選んだ自分を信じてただ我武者羅に頑張るしかない。

『誰だって 迷う時がある
不安なことばかり 頭ん中を回るけど
起こしたい 出来事があるなら
立ち止まってないで 飛び立って 羽ばたいて
向かって 向かって その一歩が ほらね』

 今、コロナ渦の向こう側にそんな潮目を感じる。利用者の属性が変わった。問合せの内容が変わった。入ってくる話の種類が変わった。人生の岐路といえるくらいの大きな潮目。「取捨選択」という言葉があるように、何かとても大きなものを得ることと引き換えに、これまで大切にしてきた価値観とか常識とか、そういう大きなものを失うような気がしている。

『この先描く未来図に 不安や困難もあるだろう
めぐりめぐっていく時代 僕らにも羽根がある
君の願う 未来は 君自身で羽ばたいてやれ
誰かに任せた世界から 羽ばたいて輝いて 描いてやれ』

 6年前と違うのは私は一人で飛んでないということ。素晴らしい仲間が近くにいる。積み上げてきた実績がある。私に期待してくれる応援者がいる。慢心して背伸びしすぎて墜落しないように、よく考えて注意深く、でも勇気を持って高く飛んで行きたい。

歌詞全文はこちら


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