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おやまいこを構成する5つのマンガ

マンガ変遷

最近はそうでもないですが、大学生までは色んなマンガを読んでいたように思います。

小学生の時は『なかよし』『りぼん』派でした。セーラームーン世代ど真ん中。あと、「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「マーマレード・ボーイ」「グッドモーニング・コール」「赤ずきんチャチャ」「ちびまるこちゃん」「へそで茶をわかす」「GALS!」「神風怪盗ジャンヌ」、このあたりの作品を毎月楽しみにしていました。
付録も宝物でしたね~。実家には、もったいなくて使えなかった宝物たちが今も眠っています。

中学生になると同人誌を書いたり読んだりする友達の影響もあり『週刊少年ジャンプ』の「封神演義」「すごいよ!!マサルさん」、『LaLa』の「彼氏彼女の事情」、『少女コミック』の「ふしぎ遊戯」にどハマりしました。
ちなみに「彼氏彼女の事情(通称:カレカノ)」は、エヴァの庵野監督がアニメ化されています。演出も音楽の使い方も面白いので必見です。

高校生になると憧れを投影してか、コテコテの恋愛漫画を読み耽りました。あと、マンガ好きの父が持っている作品も読んだりしました。「ストップ!!ひばりくん!」「あずみ」「ゴルゴ13」「What's Michael?」「火の鳥」「ブラック商会変奇郎」など。

大学生になると漫画喫茶という地上の楽園を知ってしまい、三軒茶屋にある「ガリレオ」という店によく通いました。その店は個室が無く、本当の喫茶店みたいに、オープンな空間で飲み物片手に漫画を読むスタイルでした。
「おいピータン‼︎」「ソラニン」「君に届け」「20世紀少年」なんかが好きでした。

(ガリレオ三軒茶屋店のHPを十数年ぶりに覗いたら、コワーキングも可能になってるし、ボードゲームも揃えてる!進化している!コロナに負けないで欲しい!)


そんな素敵な作品達の中で、『特にこの作品は自分のコア(核)になっているな』と思う作品があるのでご紹介します。(とか言いつつ、どれも面白いので、まだ読んだことない作品があればぜひ読んでみてください!って気持ちが1番です~) 

 
※各作品紹介の最後のリンクはコミックシーモアに飛び、ちょこっと立ち読みができます。

1.こどものおもちゃ

『りぼん』にて小花美穂先生が連載されていた作品。通称『こどちゃ』。連載期間は1994-1998年。単行本全10巻。(入社後、オフィス内の大きな本棚にこどちゃを発見した時は、「あぁ、私会社選び間違ってなかったわぁ」と感じました)

この作品の何がすごいって、はじめは読み手を「小学生で人気タレント、顔もスタイルも性格も良い主人公・紗南ちゃん」に憧れさせ、その相方にこれまた魅力的な「ツンデレイケメンのクラスメイト羽山」を登場させ、いかにも少女漫画にありがちな憧れの世界を見せておきながら、徐々にその重く暗い真のテーマをあらわにするところです。テーマは、家庭崩壊、学級崩壊、いじめ、少年犯罪など。真っ向から社会問題にビシバシ斬り込んでくるんですよ。えぇえぇそれはそれは重くてですね。

自分と同い年くらいの登場人物たちが、“こども”であるがゆえに、おとなにないがしろにされたり舐められたりすると、共に怒り。おとなが気がつかないところで、おとなと同じように悩み苦しんでいる様子を見ては、共感したり同情したり。心の深いところを強く揺さぶられて一生忘れない作品になりました。
あんなに重たい作品(いい意味で)の連載、『りぼん』で他にあったのだろうか…(いや無い)。

ちなみに、「こどちゃ」への愛は今も健在で、数年前に出版された大人になった主人公たちが描かれるスピンオフ作品も、勿論買いました(ドヤァ)
リアルタイムでこの作品を読めたことが幸せです。

2.花より男子

『マーガレット』にて神尾葉子先生が連載されていた作品。通称『花男(はなだん)』。連載期間は1992-2004年。単行本全37巻。

恋愛漫画の金字塔と言っても過言では無い作品。高校の頃どハマりし、自転車通学片道1時間の長閑な田舎で「はぁ〜道明寺みたいな財閥の御曹司に惚れられたいわぁ〜!」と思うなどしました。妄想は自由ですからね。

主人公のつくしは一般中流家庭でのびのび育った普通の高校生。一方、天敵の道明寺は天上天下唯我独尊を体現したようなセレブ中のセレブ。2人の距離が縮まってからは、名シーンオンパレードの大恋愛ストーリーが繰り広げられるのですが、この作品も漏れなく、いじめ、学園崩壊、スクールカースト、格差社会、ルッキズムのような社会問題が随所に散りばめられています。どうやら私は暗い部分を持つものに心惹かれる性質があるようです。

壮絶ないじめのシーンには心えぐられますが、おかしなことにはおかしいと自分の正義を貫き、愚直に誠実に突き進む、そんな主人公の雑草魂に何度も涙し、勇気をもらった作品です。

3.シティーハンター

『週刊少年ジャンプ』にて北条司先生が連載されていた作品。連載期間は1985-1991年。単行本全35巻。

主人公は、傭兵だった暗い過去を持つ裏社会の始末屋・冴羽獠と、亡き親友の妹・香。楽しい凸凹コンビっぷりに笑い、互いを特別に思う気持ちに心がキュッッとなります。普段はもっこり〜とか言ってるどうしようもないエロダメ男なのに、実は死ぬほど頼りがいのある漢、ってギャップが堪りません。
なお、高校生の頃、冴羽獠に惚れ込み過ぎて、現実に存在しないことに心底落ち込みました。そして、上京して初めて新宿駅の降り立ったときは、真っ先に伝言板にXYZと書き込んだことは、秘密です。
※2019年にこんなイベントがあったんですね…うわぁ知らなかった。これは胸アツ。

4.鎌倉ものがたり

西岸良平先生が、私の生まれた1984年から連載する作品(調べたところ2019年までは連載されていたようですが、最近の連載状況は掴めず…ちょっと心配)。

小説家の一色先生とその妻・亜紀子が主人公。人間と妖怪が分け隔てなく暮らす不思議な街・鎌倉を舞台に、日々巻き起こる怪事件に巻き込まれては勇敢に立ち向かう、ご近所異世界ファンタジー(勝手に名付ける)。

2017年には『DESTINY 鎌倉ものがたり』というタイトルで映画化もされました。監督の山崎貴さんは、これまた西岸先生の『三丁目の夕日』も映画化された方です。

昔から幽霊や妖怪、怪奇現象やファンタジーの世界に興味を持っていた私からすると、この漫画の世界も、奇妙で怖いんだけど、好奇心から覗いてみたい人智の及ばぬ世界だったので心惹かれたんだと思います。今ふと、大好きな『となりのトトロ』とも通じるところがあるなと感じました。
いつまでも空想力は持っていたいものです。

5.こちら葛飾区亀有公園前派出所

『週刊少年ジャンプ』にて秋本治先生が連載されていた作品。通称「こち亀』。連載期間は1976-2016年。単行本全200巻!

これは完全に父の影響ですね。単行本全巻を読んだわけではないのですが(いつか読みたいと思いますが)、クセが強い人物しか出てこない交番を舞台にしたギャグ漫画。両さんこと両津勘吉は、も~ほんとに見た目はむさ苦しいし、すぐ姑息な手を使って何としてでも勝負に勝とうとする野生児おじさん警察官なのですが、その半端じゃない趣味の広さと知識の深さと人情の厚さで、魅了されずにはいられないのです。
あそこまで多種多様なマニアックな知識を吸収すること、そしてそれをギャグ漫画として昇華できる秋本先生の凄さには尊敬の念しかありません。

街中で「ベンツ」を見かけると敢えて“ベンシ”と言いたくなるし、「フェラーリ テスタロッサ」をもじった“フュラーリ テスタオッサンドナイシテマンネン”が思い出せなくてモヤモヤするし、オリンピックイヤーが来る度に「日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)」が起きる頃だな…と想いを馳せるし、『こち亀』の影響力すごい。

両さんを見てると「な〜に、多少の失敗は屁でもない!俺は誰よりも楽しく逞しく生きてやるぞ!」という大らかな生き方を教えてくれている気がして、好きです。


好きなものについて語るとついつい長くなりますね。
みなさんのおすすめマンガは何ですか?よければコメントくださいませ^^

#私を構成する5つのマンガ

ありがとうございます(*´∇`*)