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【連載】息子の日本語教育 7~8歳編

これまで日本には2年に一度しか帰国していないにもかかわらず、日本のアニメやマンガに興味を持つよう仕向け、一緒に楽しむことで年相応の日本語力をキープしてきました。現地校に通い始めてからは英語力も伸び、だいぶバイリンガルのバランスが取れてきたと感じていましたが…

7歳、国語の授業がおもしろくないと言い出した

就学準備から1年生にあがって、現地校も日本語学校も内容が少し難しくなってきました。日本語学校では国語と算数、両方のクラスがあり、得意な算数の問題は自力でスラスラ解いてむしろ物足りなさそうでしたが、「国語のクラスは嫌い」と言い出しました。

理由を聞くと「うーん、漢字は好きだけど…おもしろくない」一緒に読解の宿題をやってみましたが、内容を理解していないわけではなく、すでに本文に書いてあることを写させるような問題が多く、単なる答え探し。教科書準拠の読解問題をやる、というのがどうにもつまらないんですね。先生が悪いわけではないのですが…

それに比べると、現地校の英語の授業は冒頭の部分だけ書かれていて「主人公の気持ちになって続きを書いてみよう」とか「このとき〇〇はどう感じたと思う?」とか答えのない問いが多く、子どもが想像力を駆使して自由に表現していい問題が多いです。作文しなければいけないので時間もかかりますが、息子は楽しんで長い文章を書いていました。文法はまだ時制や単数複数形などはだいぶ間違えていますが、スペルのミスは少なく、先生に褒められていました。1年生のうちにReading levelも平均からクラスでかなり上位の方に上がりました。

本来、日本の学校なら週4,5時間かけて進めるのに、週1回の土曜校ではどうしても限界があるのかもしれません。

シドニーで日本語学校に入りそびれる

息子が2年生に上がる前に、夫の仕事の都合でブリスベンからシドニーに引っ越しました。日本語学校にまた入れるつもりで2校見学したのですが、国語のクラスしかないとわかると本人のやる気がダウン…迷っていたところでコロナで休校になってしまったこともあり保留に。

3年生から行きたいか聞いてみたら「うーん…」とあんまり乗り気じゃない様子。

でも正直、宿題をやらせるのもプレッシャーだし、毎週片道30分送迎も、保護者としてのお手伝いもボランティアではなく強制のようなので負担かもな…と私自身も心がワクワクせず。結局入学手続きの時期を逃してしまいました。

進研ゼミなども考えましたが海外受講は郵送に時間がかかりそうだし、とりあえず無料の漢字プリントなどを印刷して家でやらせることに。ただ、本人が聞いたことないような語彙も多く、私も仕事が増えてきてあまりチェックできなくなったし、やる気が出ない様子です。

普段の会話で「見晴らしがいいね」「雲海が広がってるね」なんてなかなか言わないですからね…無料でこのような教材が提供されているのは非常にありがたいのですが、海外在住でもこれが全部できないといけない、と思わせてしまうとちょっとうんざりしちゃいますよね…

それなのに「ここ、間違ってるよ」「もっと枠内にきれいに書いて」なんて指摘したら、もう途端に漢字練習が嫌いになってしまいます。

「最後まで頑張って書けたね〜!音読み訓読みのところちゃんと読んだんだね!」など、コーチングを学んでからは特に、できた部分を具体的に褒めるよう心がけてます。

こちらの漢検アプリをiPadに入れておいたら、気が向いたときに進めていたようで。書くテストもありますが、完璧にかけなくても正解にしてくれるので、できた気になりますね。

「できた」の積み重ねでやる気が続くので、完璧にできなくても問題ないです。できてないところは無視して、できているところだけ褒める、前回よりどのぐらい伸びたか気づいてることを教えてあげることで自信がついてきます。

先日どの程度漢字が読めるかチェックしてみたら2年生の漢字はほとんど、3年生の漢字も半分くらい、主要な読みはできていました。

上手には書けないけど、何か書きたいことがあるときはこちらのサイトを教えたら調べて漢字で書いていました。

こちらは母の日のプレゼント♡

先日自分で書いたサンタさんへのお願いカードww

今、日本語教師界でも、どうやって自律学習を促すか?がテーマになっていて。教えすぎず、いかにサポートに回るか?で生徒が教師に依存せず、自主的に学べるようになる…

我が子でも実験中で

8歳、スポーツマンガ&アニメにどハマり!

日本のマンガやアニメは色々あって楽しいのですが、ワンピースや鬼滅の刃などはちょっと戦うシーンが多すぎて見せたくないなと避けています(鬼滅の刃はオーストラリアではR17!)

でもスポーツマンガって、ルールも覚えられるし、ストーリーも諦めない大切さを学べたり、青春!って感じで爽やかでいいですよね〜

5歳ごろからサッカーを始めたので、サッカーマンガの王道を与えてみたら、やっぱりハマりました!

スペインのサッカーリーグでプロ選手として活躍する翼が、マドリッドオリンピックで日本代表チームとして活躍します。1試合終わるのに4巻ぐらいかかります(笑)まだ続いているらしい!

こちらイナズマイレブンも小学生が主人公のサッカーマンガ。キャプテン翼以上に現実離れしていますが(笑)Netflixでアニメにハマり、図書館にマンガが置いてあったので読んでいます。

そう!シドニーはさすが日本人が多く、紀伊国屋もあり、図書館でも日本の本が借りられ、息子にも私にとってもパラダイスなんです☆

私の世代ではバスケマンガと言えばスラムダンクですが、最近は「黒子のバスケ」なんですね!夫がバスケバカなので、このマンガのおかげでようやく息子が「バスケやってみたい」と言ってくれて夫も喜んでいますww

他にもオーストラリアのNetflixで見られるアニメ、ハイキュー!は、それぞれの選手の精神的な成長に私も感動してしまいまして、ロックダウン中息子と一緒に一気見!そのせいで息子は今サッカーよりバレーボールをやってみたいと言っているのですが、子どもが習えるところが少なくてもうちょっとお預けです…

もう好きすぎてバレーボールカードゲームなるものを自作!

メンバーズリストを作成!

ハイキュー!ではよく垂れ幕に四字熟語などが書かれていて「あの漢字、どういう意味?」と一緒に見ていると聞いてくるので一緒に調べて学んでいます。

マザーズコーチングでも、子どもの興味があるものに親も興味を示すことで子どもの自己肯定感を伸ばすことができるとお伝えしていますが、知識欲も育つことが我が家では実証されています。

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