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フットボールへの思いのたけを綴る

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Jリーグではガンバ大阪を30年、セリエではラツィオを20年、リーガではアトレティコを10年支持しているただの会社員が、フットボールと共に考えたとりとめのない事象まとめ。
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#二川孝広

好きな男が揃い踏みするという甘い考え

キャリアの終盤になって初めて大阪を離れ、ヴェルディに移籍したふたちゃんが、今度はさらに北上して栃木SCでやることになった。新しい環境に飛び込むことを極端に苦手としていたはずが、人は変わるものだ。 イーストトーキョー住人にとって(新幹線に乗れば)それほど早起きをせずとも行ける宇都宮は、移動に限れば小旅行気分もある。ということで出かけた。宇都宮駅に着いた頃にスタメンが発表された。 メンバーにいない。サブにもいない。メンバー表に名前がない。 おーい… 落胆に溺れながら、なぜこの

二川君の営業活動を見守ってきた

保護者でも東京生活を支える会に入会したわけでもないのだが、またふたちゃんの試合を観にいった。正確には彼の営業活動を見守った。確かにアウェー京都戦にも帯同しておらず、ちょっと具合悪そう(怪我?)なのが続いているとは思っていたが、もう今日は出るだろうという憶測のもと飛田給へ。メンバー外だった。 東京ヴェルディ1969というチームの、スタジアム内でのファンを拡大、よりコア(ゴール裏という意味ではなくて)に取り込もうという活動は非常に力が入っている。前回もそうだったのだが、メンバー

緑をまとった二川孝広は

特に変わりなく、チームにとって最適な位置を探してピッチを歩いたり走ったりしていた。暑い時にはよくそうしていたように、ボールが止まるとすぐに水を飲み頭からかぶっていた。 移籍して初のホームゲーム。スタメン。 キックオフ前にチームで円陣を組んだ後、ひとりすたすたとセンターサークルへ向かって歩いていった。チームメイト達はお互い背後でハイタッチをしている。と、誰かの声が届いたのか急いでメンバーの元へ戻る。ぎこちないハイタッチ。全員とはできなかった。 前半早くにドウグラスが負傷退場

もうそこにいない

今そこにある危機、のように「いない」の後に何かが必要だと思う。でもそれが出てこない。出てこないからなんだか同棲していた彼が出ていったみたいなことをうたう歌詞のようにもとれる。 もうそこにいない、正確にはもうすぐそこにいなくなるふたちゃん。 ガンバ大阪背番号10番二川孝広。 本当に、大げさでなく、あらゆる人をサッカーの面白い世界へ引きずり込む人。ほとんどしゃべらずに。しゃべらずにどうやってやるかというと、淡々とサッカーをする、ただそれだけ。 今ほど試合中のカメラワークが綿密