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我が家の習いごと事情

「習いごとをどうするか」と「ゲームとの付き合い方」は子育てにおいて二大テーマなんじゃないかと思う。今日はそのうちの「習いごと」の方のはなし。

苦手なことを苦手でなくすためにいく。得意なことを伸ばすためにいく。好きなことを深めるためにいく。親ができるようになったらいいなと思うものをやらせる。友達と遊ぶ時間の方が大事だからやらせない。きっと正解はないんだろう。様々価値観が飛び交う中で迷い、試し、やめて、また別のを試すを我が家も繰り返している。

兄はすでにサッカーもスイミングも造形教室も試し、やめている。一人目だったから期待も少しあったり、私も初めての「習いごと」というのが楽しかったりで、最初は特に自分の習いごとに対するスタンスみたいなのも考えず、ただ「サッカーできる男の子ってかっこいい!息子も楽しそうだし」なんて理由で始めて、数ヶ月後行きたくないと泣かれて「泣くほど嫌なことをお金払ってわざわざしなくていいよ」と辞めた。

そのうちに妹が習い事ができる年齢になってくると「おっと、習いごとってちゃんと計算しないとえらいことになるな」とお金の問題が出てきた。そこでちゃんと考えることにした。なんでもかんでもはやらせられないから、ちゃんと基準を決めて選ぼう。そうして考えた基準が「やりたいと自分から言ってきたことで、とにかく好きでたまらないこと」だった。それだけは良い先生にお金を払って見てもらおうと決めた。

結果、兄は運動の教室。妹はピアノとバレエを始め、今も通っている。

そして苦手なことや、私ができるようになるといいなと思うことは私が教えることにした。毎週土曜日に隔週で習字と造形教室を家で我が子たちのためだけにやっている。私だって別に全然上手いわけではないけれど、誰だって4歳と7歳に教えるくらいならできるものだ。子どもたちはこれが結構楽しいようで、喜んで「お習字やろー!」と道具を持ってくる。

造形教室に関しては特に教えるという感じではなく、ただ機会を作っているだけ。材料やテーマはこちらで用意して、あとは好きに作ればいいよとしていて、私はその間キッチンでおやつを作っている。

これはお正月に作った羽子板。その気になれば素人だって簡単にAmazonで教室っぽい材料を仕入れられる世の中だ。

最近良かったのはこの本。魚を海で釣ったところからさばいてお寿司になるまでをお寿司やさんがえがいた写真絵本なのだけど、途中魚を観察したり、実験したり、遊んだりする提案がたくさん入っているのだ。

ズボラな私は近所の魚屋さんに鱗と内臓を取ってもらい「鱗と胃はくださ〜い」とグランピング状態で金目鯛を買ってきて始めたが、「え、これベロなの!?」と本を見ながら観察しながら大人でも知らないことにびっくり。

本の通りに鱗を水に入れてみたり。

久しぶりの三枚おろしもせっかく頑張ったのに、皮をコンロで炙れなくて魚焼きグリルに入れたらただの焼き魚になってしまいチーンとなる事件が起きたり。

思ってたのと全然違う焼き魚寿司ができたけれど、子どもたちは見事に完食してくれた。ちなみに私が料理をしている間は黙々と金目鯛の絵を描いていた。

この日の授業を習い事として提供するといくらくらいになるんだろう・・とケチな主婦はそろばんをはじいてにやけてしまう。子どもたちと過ごす時間も増えて、習い事のお金も節約できるってこれは最高なんじゃないか、とママちゃん教室は完全に調子に乗っている。

だけど、勉強だけは話が別。私が間違いを直すと息子が怒ってしまって喧嘩になるので、学校の勉強はおばあちゃんにzoomで教えてもらい、英語はオンラインで月に一度私の大好きな先生に教えてもらっている。勉強に関しては本当に人に頼んで良かったと思っている。息子も私とやるよりスムーズだし、何より私のストレスが全然違う。

ちなみに昨日英語のおさらいを家でやっていて「isが何かわからん」と言うので上のようなカードを作ってみた。「isは the fat dog と sad を繋ぐ橋なんだよ」と言って、そういえば「わたしは」の「は」が「わ」にならないことを教えるときにも同じことを言ってたなと思い出した。

その時のことを書いた記事はこちら。

基本、人に任せているからこそ、時々これくらいのサポートに力を入れられるのだ。キューピーのパスタソースを使って手を抜いたからこそ、サラダに甘夏の薄皮を剥いてトッピングする時間と心の余裕ができたみたいなもの。え、わかりづらい?

とにかく、なんとなく自分の中の基準を決めたらすごく楽になったという話。そのうち「息子くん先生の科学教室」という感じで発展形にしていけたらいいなとも思っている。やっぱり習いごとのテーマには底がないようだ。


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