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ポッドキャスト配信【環境大国パラオについて・コロナ禍におけるグリーンジャーニーのあり方】

今月のグリーンジャーニーの活動はコロナウィルスの感染拡大により「山の子どもと都市の子どもの交流プロジェクト」も「畑部」も中止。ポッドキャストもzoomでの収録となりました。

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ここ最近目の前の日常を生きるのに精一杯になっていたけど、パラオのことを振り返り、みんなと未来に向けての話をしていると、日常に飲み込まれてしまってはいけないなと自分自身に喝が入りました。今、聞いてもらいたい話がいっぱいです。下記のホームページからぜひ!

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ポッドキャストで触れた内容の写真を少しアップします。合わせてお楽しみください。前半はパラオ取材の報告。まずパラオは入国前に「環境を保護します。廃棄物は持ち帰ります」などが書かれた紙に署名をして提出をします。そしてパスポートにはこんなスタンプを押されました。

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現在のレメンゲサウ大統領はとても環境意識が高く、環境問題に関して他にもいろんな施策をしています。例えば、珊瑚を守るために海に入る時は天然由来のものでなければ日焼け止めは使えなかったり、工事も雨水をそのまま海には流せず、環境対策ができていなければ工事自体にストップがかかります。また、2025年までに国のエネルギーの45%を再生可能エネルギーにしようと頑張っていて、空港の駐車場の屋根もソーラーパネルになっていました。

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そんなパラオで調査研究のために作られた国際サンゴ礁センターの中にある水族館へお邪魔しました。ここはパラオの子どもたちが島の環境を守れるように海の生物について学べる場所を、と作られたもの。写真はJICAの海外ボランティアとしてここに赴任している(現在はコロナウィルスの事態を受けてJICAボランティアは全員一時帰国中)鳥羽水族館の杉本幹さん。

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彼のアドバイスにより、砂の中に紛れて見えづらい魚の水槽はこの通り(詳しくはポッドキャストのトーク聞いてね!)。

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こちらはもうすぐいっぱいになるゴミの最終処分場。パラオには焼却施設がないのでゴミは全て埋め立てです。

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立っている煙突から空気を送り込み、微生物の力で分解させるというのは福岡方式という日本の技術。近づいても臭い匂いがしなくてびっくりでした。ただやはりプラスチックや無機物はそのまま残ってしまうんだなぁという印象。ちなみにパラオ国内でのレジ袋などは全て分解可能なビニールが使われています。

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三重県のICETTによるプロジェクトで住民たちのゴミの分別もきっちりとされていました。

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「これまで自分のゴミがどこへ行き、どうなるかなんて考えたこともなかったけれど今ではゴミを減らすよう意識している」というお母さん。

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パラオの抱えている大きな問題の一つ「海面上昇」の被害を受けているエリアの方にも話を聞かせてもらいました。昔はこんなことはなかったけれど、今は8月と10月年に2回、満潮時にこんな状態になるのだそう。「ある時、起きたら水の中なんじゃないかと思うことがある」と言うお父さん。

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「子どもは大きくなったらアメリカに行けばいい。パラオはいつか沈んでしまうかもしれないから。もちろん海面上昇がなければ近くに住んでもらいたいけど」と言ったお父さん。胸にずしりと響きました。

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そんなパラオで子どもたち向けに15年前から環境教育を行っているのがアンさん。「自然を守るためにはまず自然を知らなければいけない。そうでないと守り方がわからない」と無人島をフィールドにプログラムを作り、パラオ全土から子どもたちがこのプログラムを受けにきています。

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探索バッグを持った子どもたちは嬉しそう。

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ここで活動をしていたJICA海外ボランティアの川原さん。

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お互い思いは同じ。あなたはあなたの場所で、わたしはわたしの場所で必ず地球を守っていこう、と約束して帰ってきました。アンさんにはいつかまた会えるような気がしてる。

ポッドキャスト後半はそんな前半の報告を受けてのメンバーの感想から、このコロナ禍でグリーンジャーニーとしてはどう活動していったらいいかという話に発展しました。コロナのせいで全てをストップさせてただ落ち着くのを待つのではなく、コロナを機にあり方を見直し、この状況に合わせてより良い方向に変えていきたいなと思っています。

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ひとまずゴーヤ植えましたよ!さぁ、グリーンジャーニー新たなプロジェクト続々始動です。

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