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リーディングのご紹介①

先日受講した、ヒトミさん(https://www.hitomi33.com/)のアカシックのクラスで、

受講生のFさんと息子さんが親子になった理由について、リーディングさせて頂きました。

後日、リーディングを短いストーリーに綴り、ご本人にお渡ししたのですが、
noteへの掲載許可を頂いたので、ここで紹介します🌷


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男の子は扉を開き、お店の中を覗き込みました。
そして彼女を見つけました。たくさんの人の中から彼女を見つけることは、男の子にとっては簡単なことです。彼女は誰よりも美しく、輝いているからです。
その笑顔は夏の空のようで、果実のようで、輝く海のようでした。彼女は赤いドレスがとてもよく似合う人で、フラメンコやタンゴを踊るダンサーのような雰囲気がありました。
彼女も男の子に気づき、笑いかけました。彼女が笑うと、彼女の周りに濃いピンクの一重のバラが花開くのが見えました。

男の子は彼女のことが大好きで、彼女も男の子のことが好きでした。二人の心は通じ合っていました。
けれど、男の子はまだ小さくて、いつも彼女を見上げていました。2人が同じ目線で景色を見ることはありませんでした。そしてそれが、彼女と男の子の人生の距離でもありました。
男の子は夕方になれば、家に帰らなくてはいけません。彼女はその後も、他の男の人達や仲間達と一緒にお酒を飲みます。
彼女は男の子にとって初恋の人。男の子は彼女のような素晴らしい人に出会えたことに心から感謝していました。
けれど同時に、いつもこう思っていました。

「彼女の目を見つめたいな。そうすれば、彼女の考えていることが分かるし、欲しがっているものをあげられる。もし彼女が泣いていたら、涙を拭ってあげることもできる。
もっと、体も心もまるごと全部、彼女の近くにいられたら、どんなに素晴らしいだろう。もし僕が目覚めた時、彼女が僕の隣に横になっていて、目覚めた僕をじっと見つめてくれて、僕のおでこを撫でてくれたら、そしたらどんなに幸せだろう。もしそんなことが起こったら、僕は本当に、世界一幸せだ」

男の子は、いつもそのイメージを描いていました。そのイメージは男の子の頭の中にとても強く残りました。
いつしか、男の子は理解しました。このイメージは、いつか本当に実現すると。
「本当に?」
男の子は自分に向かって尋ねました。
「それはいつなの?」
それはもう少し先の未来のことだと、答えが返ってきました。


彼女と男の子に別れがやって来ました。彼女はこの町を離れるのです。
男の子は、彼女と別れるのはとても寂しかったのですが、それでもこの先必ずいつか一緒になれることが分かっていたので、引き裂かれるような悲しみではありませんでした。

別れ際も、彼女の周りにはいつも一重のバラが咲いていました。彼女の花は尽きることがないのだと、男の子は思いました。
青い空、太陽、赤いバラ、そして彼女の笑顔。
そのイメージは男の子の心の中に刻まれました。
男の子はそのイメージを、手作りの額に入れ、自分の胸の真ん中に飾りました。
男の子はそれから、長い旅をしました。いろいろなものに生まれ変わりました。でも、その胸の真ん中には、いつも彼女の写真を入れた額がありました。

目が覚めると、男の子の目の前に、彼女がいました。彼女は優しい瞳で男の子を見つめ、おでこを撫でてくれました。

「そうだ、僕はもうずっとこの人と一緒だった」

男の子はそう思うと、また目をつむりました。心の中に、安心と幸せが広がっていくのを感じました。
男の子はその感覚に満たされて、もう一度、昼寝をはじめました。


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Fさん、受け取ってくださりありがとうございました♡

Fからのご感想はこちら↓

https://note.com/maikanonote/n/n5d0cfc8d5b9f?magazine_key=m81a430e01eb9


7月から、アカシックリーダーとして活動します。
リーディング後、ご希望の方には、このようにリーディング内容を物語にしてお渡しします。

詳細はまだ考え中です。
たのしみ~!
どきどきするね。よろしくお願いします。


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