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かえるの町に帰ってみた。

和歌山県は印南(いなみ)町に、先日行ってまいりました。
和歌山は私の地元であり、愛すべき故郷です。

印南町へは、学生の頃に手伝っていた映画祭「kisssh-kissssssh映画祭2022」(https://kisssh-kissssssh.com)が今回は印南町で開かれるということで、行ってまいりました。

日頃、コンクリートジャングル(東京)で生きているので、
久々に、電子音が全く聞こえない、聞こえるのは風の音と虫の声だけの場所に行き、とっても癒されてきました。

今回は、印南町と映画祭について書こうと思います。

印南町はなぜ"かえるの町"?

印南町といえば、シンボルとなるのが、トップ画像にもしている”かえる橋”です。
かえる橋は、大阪方面から白浜や串本などに向かう電車(紀勢線)の上に大きくかかっており、また高速道路からも見えるので、和歌山に訪れたことがある方は、みたことがあるのでは。
TVでは珍百景としても放送されていたりしたようです。

それにしてもなぜこんな田舎にこんな大きな”かえる”の橋?
印南町のホームページによると、、

『努力、忍耐、飛躍』を象徴する ”柳に跳びつくかえる”(小野道風)をイメージし、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という5つの”かえる”にひっかけ、ネーミングしています。

印南町 ホームページより

とのこと。

・・・結構いろんな意味があった。笑

あちこちに、かえる。 また、かえる。

町には至る所にかえるがいました。
印南駅には、かえるのアートが。


印南町は、和歌山の海岸沿いにある町で、駅からもチャリで5分ほどのところに印南港があります。

その印南港に2022年4月、”かえるの港”という観光交流施設がオープンしています。

かえるの港には、町内の産品を取りそろえる産直店や、飲食店やカフェ、雑貨屋、そしてイベントスペースなども併設しており、観光客や、地元の方々の憩いの場となっているようでした。


その施設内にも、多くのかえるがいました。笑

こんなにみていると愛着が湧いてきます。。笑


こんなにかえる推しの町の名物お土産も、もちろん、かえる。

印南町にある老舗のパン屋さん「日の出堂」さんで販売されている、「かえるの里まんじゅう」。中身は白餡で、素朴で懐かしい味がします。
店内には、全て手作りのパンやケーキが並んでおり、どれも美味しそうでした〜。



印南町は、かえるの町ってだけではないです。

みなさん、使ってますよね?たこ焼き食べる時に。出汁取るときに。

そうです、印南町は”かつお節”発祥の地とのこと。
今は昔、印南町では、黒潮に乗って太平洋を北上するかつおの群をねらって、かつお漁が行われていたとのこと。
そこの漁師さんが、釣ったかつおを陸に持ち帰る際に、保存法として編み出されたのが、今のかつお節のルーツなんだそう。

和歌山は、湯浅町というところがあり、そこは醤油発祥の地です。
日本料理のルーツの一つとも言えるものを生み出している和歌山。ちょっと誇らしい気持ちになりました。


満点の星空の下、海辺で映画を見る体験

さてさて、冒頭にも述べた映画祭ですが、こちらのメインは野外上映。

かえるの港の一角をお借りし、野外上映会を開催しました。(2日開催のうち、1日は雨予報で泣く泣く屋内上映でしたが。)

その様子がこちら!

こちらではアカデミー賞の「コーダ あいのうた」を上映しました。

エンディングの歌声とそのすぐ上には満点の星空。それだけで私は、グッと来るものがありました。


映画祭の説明を色々と端折りましたが、
こちらの映画祭は、全国、いや世界から自主制作映画を集めています。

実行委員により、応募作品から上位作品が選ばれ、実際に映画祭で作品が上映、
そして観客投票でグランプリ等が決まるという方式をとっています。

映画祭には、製作された監督の方々もいらっしゃってくれました。
そこでは、映画をどういう経緯や想いで作られたのかのお話を伺うことができたのですが、やはり作り手のお話を伺うのは面白いですね。

そんなところにこだわるのか、
そんなところから着想を得るのか、などなど、、
聞けば聞くほどもう一度見たくなる。

今回は5作品が選ばれ、上映しましたが、
ふふっと笑えるものから、昔の恋を思い出して心がキュッとなるもの、家族愛を改めて思い出させてくれるもの。。
個性豊かな作品がさまざまで、観客の皆様それぞれがそれぞれのストーリーに自身を重ねられるものだからこそ、コンペの結果も拮抗していたようでした。

そんな中、グランプリとなったのが、土居 佑香 監督の「牡丹の花」。
線香花火職人の娘として生まれた主人公。
職人家族が抱えているであろう悩みとそんな中で刻まれる”家族愛”、
父がどうしても譲れない、職人として代々受け継がれる”誇り”、
それらがたった24分間に詰め込まれており、本当に素敵な作品でした。

作中に出てくる線香花火を野外会場の大画面で見ているときは、夏の終わりを一人感じておりました。

監督はなんと現役大学生。色々とお話も伺いましたが、今後にとっても期待しています!

※気になった方へ! 今週土曜10/1までオンラインで見れます!!!
→「DOKUSO映画館」
https://filmfestival.dokuso.co.jp/festival/detail/208


まだまだ語れそうですが、この辺で。
映画祭は来年もやる(はず)ので、ぜひ予定しといてください!!!


愛すべき和歌山

コロナも落ち着き、ようやくフラッとまた気軽に帰る(”かえる”)ことができるようになってきて嬉しいです。
映画祭なんかやっちゃって、なんだか面白そうなことしているなと思ってくださったかもですが、私にはまだまだ和歌山は遠く。なんなら遠くなってきさえいる。
でもやっぱり好きです。和歌山。

和歌山の魅力ってなんやろう?と映画祭の中日に、夜な夜な語りましたが、(ノー酒で)良くも悪くも、なんもないところ、としか言えませんでした。

もっと多くの方に魅力を伝えて、行ってみたい、”かえってみたい”と思ってもらえるにはどうしたらええんかなぁ。
と、和歌山に生まれたからにはもっと考えていきたいし、貢献していきたいです。


私の和歌山愛が故の挑戦はこれからも続きます・・・。
(まだ始まってもないけど。)

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