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2022.12.21/床下の枠組み

前回、謎のステージ部分が取り外されて、
円形の窪みができていました。

その部分は平らにまた左官していただくのですが、
他の大部分を占める一段上がった床面が、
またこちらもゆらゆらと変な形に造形されていたので、そこの床の高さに合わせて、板を貼っていただきます。

センターのカウンターを設置したら、床面が中途半端になってしまうので、同じように継ぎ足していただく形になっています。

そのフローリングを貼る枠組みに
取り掛かっていただいてます。

思っているより空間が広いので、
引きで見ると迫力があります。

床貼り部分の枠組み

元々のフローリングが、ピッチの細い無垢材の斜め張りにしてあるのですが、細い無垢材を沢山貼ると量が増えるので必然的に手間もかかり高価になり、それがピッチが太いとより安価らしいです。

ちゃんと合わせて違和感が出ないように、同じ幅に合わせて製材屋さんに板を発注してくださって繋げてくださるそうです。

そこから違う張り方にするという方法もありましたが、きちんと空間として馴染むほうが良いのかなとも思います。

高低差もあり、パネル貼りとかでなく、一つ一つ斜め貼りで板を貼り、普通より手間も掛かると思いますが、元の剥がした床板の材料も混ぜながら貼るなど、色々アイデアも考えて下さっているようでした。

床面も変形で高低差があって、ステージもあったりしたので、前のテナントの方が内装に結構お金をかけて、気合いを入れて作られていたんだろうなと分かりますが、私から見ると、ナチュラルな部分もあれば、天井は雲模様になってたり、床は鉄があったり黄銅が貼ってあったり。

それぞれにやりたい事を詰め込んで、全体的にチグハグになってしまったようにも見えるのですが、素材はたぶん贅沢に使っていて、それがチグハグでも、素材の良さがある事で、空間が保たれていたんだろうなと思いました。

作る人もちょっとハイな感じになってたんじゃないかな?と思うような箇所もあります。きっと、大工さんも楽しかったんじゃないかなぁ?

前のテナントの方もきっと始める時は私と同じような気持ちで作っていかれたのかな。これだけ想いを込めて作ってもらった場所だから、閉店する時は辛かったかな?それとも清々するような気持ちだったのでしょうか。

移転だったり、お店が潰れたのか?
この場所でお店をされなくなった理由は
分かりませんが、そのまま残された物達は
少し切ない雰囲気のようにも見えます。

それを私達はまた利用させてもらい、
再生されていくので、空間がそれによって、
生き返りますように。

もしかしたら、また見る人が見たら色んな要素が組み行った空間が出来上がるのかもしれないけど、自分達らしさのある空間に仕上がれば、洗練された個性のない空間より全然いいし、楽しいと思います。

どんな風になるのかはまだまだ分かりませんが、
床の範囲が明確になってきたので、床面が貼られたらまた一段と空間が締まってきそう。

わたしは現場の事が何もできないので、
報告を受けて内容をまとめているだけなので、
自分で何も出来ないもどかしさもありますが、
現場に行ってお話を聞いたりしながら、
石川さん、松本さん、その他職人さんや作家さん達に、私の希望を託して作ってもらう有り難さも感じています。

正直に言うと、何故か急に楽しみなのに、
ふと不安感も今日は出てきました。不安に感じるのはまだ自分に余白があるのかもしれません。

今年中は自分のペースもゆっくりめですが、
来年からまた活動も並行して始める予定なので、
そんな事も消えていくかな。

忙しすぎたら、それはそれで切迫詰まるし、
余白が出来たら不安になるし困った性格です。
でも、わたしはちょっと忙しいくらいがきっと合ってるのだと思います。

きっと、夢が現実に近づいてきて、
幸せだから不安なんだろな。

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