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家を買う(4) 中古を買うという選択

【今回関わる人】
古路さん・・・中古マンション仲介やリノベーションをまるっと面倒見てくれる「すまいクリエイト」の営業担当。元気。
※企業名・個人名はすべて仮名です。

 だいぶ前に、中古マンションを自分好みにリノベーションして住んでいる知人から話を聞いたことがあって、自分もマンションを買うことがあったらこの方法にしようと思っていたのに、新築の見学会にフラフラ行ってしまったわたしだ。

 でも、いざ行ってみるとやはり自分の好みに合わないところや、お金をかけただけの満足感は得られないんじゃないかという不安があり、一旦脱線したけど、本線に戻って中古リノベを面倒見てくれる会社「すまいクリエイト」へ説明を聞きに行った。迎えてくれたのは元気いっぱいの古路さん。

「迷子さん、中古リノベーションはいいですよ!」

 いや、わかる。知人から見せてもらった写真、スッテキだったもの。中古のはずなのに、最新のキッチン、最新のバスルーム、壁紙も床も、間取りさえ新しくなって、その上自分の好みにアレンジできる。見た目の部分では、最初っからスタイルの決まった新築より絶対こっちのほうがいい。

 同じ「予算を上回る」でも、納得できるものを買うのとそうじゃないのとは大違い。新築の見学行ったときは「高いし! しかもあれとあれとあれが気に入らないし!」ってなるんだけど、中古リノベの話聞いたら「高い…けど自分の思い通りにできるんたもんなー」となる。

 だけど、中古のマンションって言うとどうしたって強度に不安があるんだと訴えると、そもそもコンクリート造の分譲マンションは、木造の一軒家に比べてずっと長持ちするし、新築の分譲に比べても「弱い」とは一概に言えないという答え。結局は使っている建材や竣工後の管理によって差が付いてくるとわかった。

 特に、中古であっても1981年以降にできたものは1978年の宮城県沖地震をきっかけに見直された「新耐震基準」で建てられたものなので、築38年以内(平成30年10月時点)のものならより安心と。

 なるほど。確かに分譲マンションって大概鉄筋コンクリート造だし、木造のものに比べたらそりゃ強いよね。これまでずっと賃貸暮しだったから、強度よりも安さや見た目や便利さ重視だったんだけど、分譲を買うとなるとかなり視点が変わる。大きなお金が動く分、ちょいちょい転居をできないし、もしかしたら「終の住処」になるのかもしれないんだし。

 その後「今の家賃程度を月々支払う場合の物件・リノベの予算シミュレーション」をしてもらい、それに見合う中古の物件情報を「こんなのどうだろう?」って感じでいくつか見せてもらった。ここが新築とは大きく違う点だ。新築はまず物件ありき。中古はまず予算ありきといったイメージ。

 「迷子さん、今日は中古リノベーションについてざっとお話しましたけど、今度は実際にオープンルームや中古の物件を見に行きませんか? 」と古路さん。そりゃあ楽しそうだと次の予定を組んでしまった。このときにはもう、完全に新築のことは頭から消えていた。

 

 

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