岸和田だんじり会館〔#264〕(伝統行事の功罪とは?)
皆さん、こんにちは!旅が大好きなMAIGO @maigo_travel です!
大阪府岸和田市にある「岸和田だんじり会館」に行ってきました。
これで訪問した博物館は182館目です。
とても立派な建物でびっくりしました。
入口では編み込みの写真が飾られていました。
なんかハチマキみたいなので、町ごとで違う種類になっていてそれがアイデンティティになっているみたいです。
岸和田城を背景にした「だんじり」の絵。やっぱり天守閣のある街は絵になるなぁ。
なんか髪型まで決まりがあるみたいです。
お土産物屋もありました。
岸和田の特産品もだんじりグッズが多いです。
ミニチュアのだんじりが飾られていました。
だんじりの上から撮影した映像が流れていました。
一緒に子供連れの地元民の数家族が見ていたのですが、その子ども達は、まるでディズニーかヒーロー物の映像をみているかのように大盛り上がりになって一緒に踊っていました。
実物大のだんじりも展示されています。
だんじりの部品にもこだわりが沢山あるようです。
町によってだんじりの形が違うみたいです。
姉妹都市のちょうちんもありました。
ハッピもこだわりが深いようです。
だんじりの屋根の模型があったのですが、子どもたちは個々に乗って、嬉しそうに踊っていました。まさにだんじりの英才教育の場ですね。
鳴り物も体験できるようですがコロナで中止になっていました。
だんじりの歴史とかの展示が満載
大阪近辺でも結構だんじりがあるようです。でも岸和田を含む泉州以外ではあまり聞かないのは何故でしょうか??
★感想(伝統行事の功罪について)
岸和田の代名詞といえば「だんじり」です。実際にこの会館に来ている地元の子ども達は、本当に楽しそうでした。
こういう伝統行事が街の一体感を生み出し、街の誇りやアイデンティティになっていることは間違いないでしょう。ある一面では街の魅力を生み出しています。全国的にも有名になってきて、多くの観光客がやってくるようなイベントになってきています。
一方であまりに熱狂的になっているが故に、だんじりを強要する風潮ができてしまい、この伝統行事を好まない人たちも一定数いるのだと感じます。随分前に一度だけ「だんじり祭り」を観にいったことがあります。小雨が降る天候も影響したのかもしれませんが、だんじりに乗っている人やその周りの人は盛り上がっていても、隅っこの方で引っ張っている人たちは、本当に面倒そうに引いていました。そういう人たちは、だんじりを嫌って街を去っていくことにつながりかねないことも感じました。
だんじりに魅力を感じた人がいたとしても外部から入ってきた新参者はなかなかすぐには受け入れられないでしょう。なので、だんじりが目的で引っ越してくる人がいるとは思えません。そうであれば祭りが熱狂的になればなるほど、街全体が衰退していきかねないことになります。一方で全く盛り上がらない伝統行事であれば、街の魅力が全くなくなっていき同じように衰退していくことになります。
伝統行事は、ほどほどに楽しむレベルに上手く保つことが、街全体の発展につながっていくんじゃないかというふうに感じました。
訪問日 2020年6月
訪問施設 岸和田だんじり会館
入場料 600円