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愛する人との子どもを妊娠してからの話①

妊娠がわかったのは結婚してから7ヶ月が経った8月。初めて妊娠検査薬を買って真っ白な結果が出た翌月だった。

半信半疑のまま家から行ける距離で1番口コミの評価が高かった産婦人科を受診。

産婦人科の先生は高圧的、妊娠初期は流産の可能性が高いことを説明されるという体験談を読みまくって行った私にびっくりするほど先生は優しかった。

「この丸いのが赤ちゃんが入ってる袋ですね」と言う話と出血した場合ここまでは大丈夫、ここからは連絡してくださいと「流産」という単語を出さずに説明してくれた先生に細かい気配りしてくれる人だなと感動した。

妊娠が確認できて1番に報告するのはもちろん愛する旦那ちゃん。

でも1つ不安があって、旦那ちゃんは元々1年くらい新婚生活を楽しんでから子どもを考えたがっていたところを20代で子どもが欲しかった私の考えを優先してくれたこと。

もしかしたら困った顔をされるかもしれない。

そんな不安がありながらサプライズボックスを用意して旦那ちゃんに渡した。

箱を開けた瞬間驚いた顔をしてすぐに笑顔になって「マジで!?やったー!!!!良かったー!」と外まで聞こえそうな大声で喜んでくれた姿を見て妊娠がわかって初めて泣いた。

泣いてる私につられて旦那ちゃんもちょっと泣いてた。

この人と結婚して良かったと改めて思った。


それから1週間後。

私はコロナに罹った。職場の部署の半数以上が陽性になった所謂クラスターだった。

自分のことより1番不安だったのは赤ちゃんのこと。家の近くの内科を受診して妊娠してることを話すと「妊娠初期でむしろ良かった。まだ赤ちゃんに影響が出にくい時期ですよ。薬飲むことに抵抗があるかもしれませんがお母さんの身体がダウンしちゃうと赤ちゃんにも影響しますから本当にキツい時は薬を飲んでください」と説明された。

「お母さん」と初めて呼ばれたのがこの時だった。

コロナは10日ほどで落ち着いたもののコロナが落ち着くと同時に身体中に赤い発疹ができそれが顔にまで広がってかなり精神的にダメージを受けた。

自分で見るのも気持ち悪いほど全身にできた赤い発疹を旦那ちゃんは撫でてくれて「大丈夫大丈夫。治るよ」と何回も励ましてくれた。

発疹は一時的なアレルギーだったらしく1週間ほどで完治した。

発疹が収まると同時に今度はつわりが始まった。朝は吐き気で起き上がれず完全リモートにしてもらった仕事をするために始業時間に何とか机まで移動して午前中は机に頭を付けながら何とか働く毎日。

食べたものはグミであっても戻してしまう。何とか水分がとれる状態が1ヶ月続いた。

毎日「体調どう?」と仕事中に連絡をくれて私が食べれそうなものを「食べれなかったから俺が食べるから食べれそうなやつだけでも食べてね」と買ってきてくれる旦那ちゃん。

お義母さんに「つわりを楽にできること何かないの?」「本当につわりがキツそう」と連絡してくれる旦那ちゃん。

「つわりが落ち着いたら美味しいもの食べに行こうね」と言ってくれることにこの時期は本当に救われた。

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