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コスパ&タイパ重視の世の中だけど、わたしは非効率に生きることを選びたい。


今の世の中、コスパやタイパを上げることこそ正義のようになっている気がする。

非効率なことは排除して、いかに効率よく仕事をして生産性を上げていくか?

たしかにそれを追求してきたからこそ、わたしたちはとんでもなく便利な暮らしを送れるようになった。

だけど、便利な暮らしを送れるようになったことで、みんな時間のゆとりができて豊かに幸せになったかというと、まったくそんな気がしない。

結局、みんな時間に追われて忙しそうにしている。

そのことに違和感をずっと感じてモヤモヤしていた。


しかし、最近たまたま「非効率家」と名乗る黒田剛さんのnoteに出会い、そのモヤモヤが晴れた気がした。


黒田さんは、書籍PRのお仕事をされていらっしゃる方。
黒田さんの仕事術が紹介されている書籍編集者の下井さんのnoteが話題になって、ご自身の著書を出版されることになったのだとか。


黒田さんは、ご自身のnoteでこのように語っている。


どうやらぼくの仕事のやり方は、その一般的なタイムパフォーマンス、コストパフォーマンスを重視した「効率のよい仕事のやり方」とは違うようなのです。

一人一人の人間とのコミュニケーションにものすごく手間ひまをかける。この非効率さが、結果として高確率で仕事の成功につながっている。それが「効率悪いことが、結局、一番効率がいいんですね」という感想を生んだのだと思います。


黒田さんの仕事術を知って、おこがましいけれどものすごく共感した。

一人一人の人間とのコミュニケーションに手間ひまをかける。

そのあり方こそが、人とのご縁を育み、信頼関係を生むのだと思う。
だから、仕事もうまくいく。

仕事といっても結局は人付き合いだ。
だから基本中の基本のことだと思うのだけど、意外と多くの人が軽視しているところだったりするのかもしれない。

SNSやブログサイトが生まれ、「一対複数」というコミュニケーションが生まれた。
一回で複数の人たちに向けてメッセージを発信できるようになって効率は格段にアップした。

けれど、効率を上げられたからといってすべての人にメッセージが届くわけじゃない。

「複数の人」といっても、それは一人一人まったく異なる人間の集合体。
一人一人、生活スタイルも、生き方も、考え方も、ぜんぜん違う。

だからやっぱり、ひとりの人とじっくり向き合うことが大切なのだとわたしは思う。

できれば、足を使って会いにいく。
顔を合わせて、目を見て話す。

相手のことを理解しようとするからこそ、相手もこちらのことを理解しようとしてくれるのだ。


普段わたしはこうしてnoteで一対複数にむけて発信しているけど、見えないところでは一対一のコミュニケーションを何より大切にしている。


毎日発信する前に、個別で来ているメールやDMなどをまずチェックして対応する。
コメントのやりとりも丁寧にする。

会いたい人には直接会いにいくし、こまめにお礼のメッセージや報告などをする。
夫や友人たちとくだらない話をして大笑いする時間を大切にしている。

その時間がなくなってしまうほど、忙しく仕事をしたいとは思わない。

一人一人とのご縁を大切に育むこと、信頼関係を築くことを大切にしているからこそ、いざというときにたくさんの人が助けてくれたり、応援してくれるのだと思う。

8月北海道で開催した「発信する勇気」著者の末吉宏臣さんとのコラボ講演。


地方都市でこれだけの人が集まってくれたのも、非効率に一人一人と大切にご縁を育んできたからだ、と自信をもって言える。


いくら効率よく仕事ができるようになったとしても、結局人の心を動かすのは、人への熱意だ。人への愛だ。

わたしはそう信じているから、これからも黒田さんのように非効率に生きていきたい。

黒田さんの書籍出版、楽しみにしています。


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