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大人になってまで 胸を焦がして【群青日和 #56〜58】
【試合結果】
6/7(金) 福岡ソフトバンクホークス
●1-10
[勝]モイネロ
[敗]森唯斗
序盤から失点がかさみ、4回までに8点を追う展開に。4回に #オースティン 選手に一発が飛び出すも、その後の反撃を封じられてしまい、連敗ストップならず3連敗...#baystars pic.twitter.com/lqt2U3Wl0M
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) June 7, 2024
6/8(土)
●3-5
[勝]松本裕
[敗]森原
[S]オスナ
3点を追う8回裏、#オースティン 選手が初球をたたいてバックスクリーン脇に運ぶ同点3ランを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻す。
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) June 8, 2024
しかし直後に2点を勝ち越されると、初登板の #ディアス 選手が気迫の投球を見せて鼓舞するも、反撃を封じられ4連敗...#baystars pic.twitter.com/KROJR11n93
6/9(日)
◯8-5
[勝]石田裕太郎
[敗]和田
初回に #牧秀悟 選手の満塁弾で4点を先取すると、プロ初登板初先発の #石田裕太郎 選手も粘り強く投げて5回1失点と試合を作る!
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) June 9, 2024
その後2点差に詰め寄られるも #筒香嘉智 選手のNPB通算1000安打となる3ランでリードを広げ、救援陣が同点のホームを踏ませず連敗を4でストップ!#石田裕太郎… pic.twitter.com/fMndccThyc
◇ ◇ ◇
パ・リーグの首位をぶっちぎって独走しているホークスとのこの対戦カード、しんどい戦いになるとは覚悟していたけれど、まさかただ負けるだけじゃなくて怪我人まで出るなんて。
その他にもそんなついてないことある?なんてことが大小連なってやってくるので、「禍福は糾える縄の如し」という諺を信じられなくなってきた。
縄みたいに交互にやってくるなら「禍」の方なんだか太くない?
とはいえ、チームの現在順位・借金の数や故障者のこととは別に、新星達がどんどん出てきてくれているのはやっぱり嬉しい。
昨シーズン後半以降に感じていた天井がすぐ上にあるような閉塞感は無く、これからどうなっていくかな?というワクワクした気持ちを持っていられる。
◇ ◇ ◇
5年もの間、育成選手として横須賀で頑張ってきたディアスの支配下登録が発表。リリーバーに故障者、再調整の選手が相次いだこともあり、すぐに一軍昇格のニュースも追って知らされた。
そして初登板をこの目で見た時はやっぱりなかなか感慨深かった。
支配下登録即一軍合流、ということは当然ながら新しい背番号のユニフォームの手配は間に合わない。
少し猫背の109番の背番号が、リリーフカーに乗らずのっしのっしとブルペンから走って出てくる。
その姿はかつてずっと横浜のブルペンを支えてくれていた、ディアスと同じベネズエラ出身の剛腕サウスポーの背中が一瞬重なって見える。
……通訳の仲野さんも一緒に少し遅れて走ってくるその姿はなかなか珍しい。
来日5年目、育成契約から支配下を勝ち取り、3ケタの背番号ユニフォームのまま気迫の投球でチームを鼓舞!
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) June 8, 2024
待望のプロ初登板を果たした #ディアス 選手の投球まとめ!#baystars pic.twitter.com/lNby8mZHdb
マスクを被っているのが山本祐大で良かったな、なんて思う。
何度も横須賀でバッテリーを組んだ仲なので、一軍デビュー登板であっても落ち着いて投げられるはず。
送りバントに対してのフィールディングは、少々不格好であるもののそんなこととは別に「絶対にひとつアウトを取る」という気持ちが最前面に出ていた。
最終的に、塁上に残っていたランナーを一人も返す事無く最後のアウトまで取りきって、ディアスはマウンドを降りる。
吼えて、スタンドを煽りに煽って。
ジョフレック・ディアスの初舞台は幕を下ろした。
◇ ◇ ◇
週末のローテーションが再編される、という報せを受けて、じゃあ若手一人誰か試されるかな?とは思っていた。
ずっと日曜日の先発を担っていた大貫がなかなか勝ちに恵まれないことも受けてか、日曜の先発に抜擢されたのはドラフト5位指名で入団した石田裕太郎。
横浜にとっては2人目の石田、こちらは右投右打。
中央大学出身、牧秀悟の3つ下で阪神・森下翔太の1つ下の代にあたる。
巨人にドラフト1位指名された西館とは同期。
あちこちで既に知られている通りに生粋のハマっ子で「野球をやるならベイスターズファンになれ」と父からとんでもない条件を課せられて野球を始めた、という。
小学校の修学旅行に筒香のレプリカユニフォームを着て行った少年が、その約10年後にハマスタのマウンドに上がって先発投手としてニコニコしながら投げている。
そして自分を援護しようと、大学の先輩が満塁弾を放ち、同期入団のルーキーも奮起しタイムリーを打つ。
さらに、幼い頃から憧れていたスーパースター筒香の1000本安打を特等席(ベンチ)で目撃。もちろんそれは、筒香らしいライトスタンドに飛び込むホームラン。
漫画みたいな、いや漫画よりもっとベタで、もっともっと胸が高鳴る展開。
きらきらした新星の笑顔は、連敗とか怪我人続出とか、そういう暗くどよんとした雰囲気を吹き飛ばすくらい明るくスタジアムを照らしてくれた。
良くても悪くても5回までと決めていたんだろう、普段の平均球速より2~3km/h速いストレートを中心にテンポよく投げ込む。
強力な鷹打線相手に5回1失点は、上出来も上出来だ。
おまけに、パテレのTHE FEATURE PLAYERに初めて選ばれたセ・リーグ投手になるなんて!
◇ ◇ ◇
印象に残ったのは、石田裕太郎を必死に援護したもう一人のルーキー、井上絢登の一打。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 9, 2024
若き星が光り輝く
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不撓不屈の男
井上絢登のタイムリー!
⚾#プロ野球(2024/6/9)
🆚 DeNA×ソフトバンク
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「同期の裕太郎に絶対勝ちをつけてあげたかった」という言葉通りの、思いがこもったツーベースヒット。
これと決めた球を躊躇うことなくフルスイング出来るのが、井上が持つ魅力そのもの。
脇腹が引きちぎれそうな位に、ゼロから100まで一気に解放しているような鋭い一振り。
プロ入りして初めて放ったタイムリーが同期のための一打、それも長打なんて最高にカッコイイじゃないか。
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「いのうえ」ではなく「けんと」と呼びたくなる。
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