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ほんの少しとどまって 飛んでいけ【群青日和 #36・37】

【試合結果】
5/14(火) 読売ジャイアンツ
●1-2
[勝]山﨑伊
[敗]ケイ
[S]バルドナード

5/15(水) 読売ジャイアンツ
●0-4
[勝]堀田
[敗]石田健

◇ ◇ ◇

相手投手にきっちりと好投されての敗戦が続いているので、なんとも重苦しい日々がずっと連なっているように感じるけど実はまだ大型連敗という訳でもないわけで。
とりあえずまだ後100試合は残っている状況だし。

2023年の今頃を思い返してみると、バウアーが二度目の炎上を喫していたり、背番号95の石川達也がシーズンでの初登板を迎えていたりした。
というか去年のこの時期ってまだガルフェスはやってないのか。
今年はどうもイベント展開が早いみたい。

◇ ◇ ◇

どうやってもどうにもならない日々は、ファンも苦しいけど選手も苦しい。

「チームのリズムが崩れた。完全に自分のエラーのせいで負けた」

記事文中より引用

昨日今日と見守っていて浮かんだ言葉を書こうとして、ああそういえば4月中ばにも同じようなことを思っていたなあ、なんて。

キャプテンという肩書きは置いておくにしても、私がよく見てきた牧と比べると少し元気がないように感じる。
《中略》
三浦監督が就任した初年度にルーキーとしてやってきて、あっという間にチームの顔になって。今年は“二度目のルーキーイヤー”、そう思ってやってくぐらいでいいんじゃないかな。
キャプテン1年目って、つまりそういう事。

端的に言えば、ものすごく気負っている。
「完全に自分のエラーのせいで負けた」
だなんて。
野球は、誰か一人のせいで負けるスポーツじゃない。
ましてや誰か一人の力だけで勝てるスポーツでもない。

気になったのは、ミスが起きてしまったことではなくその手前、牧秀悟の動き。
こんなに失策を重ねるタイプの選手じゃないのもそうだし、そもそも腰を落として打球に入れていない。打球に向かっていく足捌きも重いというか、上半身が先に先に出ているような動きに見える。

それが気負いによるものなら、どうか誰かが寄り添ってくれていることを願うしかない。
そうではなくそれが体のコンディションが優れないのが理由なら、勇気を持って休んでほしい。
今週末〜来週頭までに抹消になるのであれば、最短で戻ったとして交流戦2カード目には復帰できる。

思い返してみればルーキーイヤーにはオリンピックによる中断期間があったとはいえ腰を痛めていた時期があったし、その次の年には左足関節骨棘障害で左足首を痛めていたこともあった。
どちらも長期離脱にならなかったとはいえ、3年間ほぼフルイニングに加え国際試合にも代表として出場し続けたダメージはどこかしらに蓄積されているはず。

何より身体を庇って心まで疲弊してしまっては、元も子もない。

打線のほぼ真ん中にいるからこそ、好調も不調も誰よりも目立ってしまう。
きっとそれは本人が誰よりも痛いほどよく分かっているだろう。
1年目で感じるはずだったプロの壁も、2年目のジンクスも乗り越えてきたからこそ4年目の今、目の前に立ちはだかる壁はその想定よりも高く厚く見えてしまっているんじゃないか。

今後の起用も、本人の調子も実際の所なんて分かりようがないし、ファンに見えているものなんてさらに限られたものでしかない。

ただ、野球という基本的に失敗の方が多くなるスポーツで全てを上手くやる事なんて不可能だし、完全に自分のせいで負けたなんてどうか言わないで欲しい。

だって今までいったいどれだけ、あなたの打球に夢と希望を運んでもらったか。
2021年から、ずっと受け続けた恩は計り知れないから。
恩返しがしたいだなんて、そんな恩着せがましいことを言うつもりはない。

牧秀悟がグラウンドに立ち続ける以上は、この『二度目のルーキーイヤー』を支えられるようなファンでありたい。

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