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Netflix「ボーイフレンド」感想。ダイの健やかさに心打たれまくり

バチェロレッテも終わり、今はNetflix「ボーイフレンド」の配信を楽しみにしている。

この番組のことを知ったときは、「ついにこんな番組が日本で始まるんだ・・・!」と、感慨深かった。LGBTの友人たちから、置かれた環境のこと、文化のこと、渦中の恋愛のことなど聞くことが多かったので、男性同士の恋愛が配信されるのが日本のLGBT史でどれほど画期的なことかは、想像できる気がしている。少しだけだけど。

内容によっては偏見を助長したり、極端なイメージをつくってしまったりするだろうから、これは作り手の力量がものすごく問われるだろうな・・・と、ドキドキしながらも視聴。

結論、しっかりハマって、おもしろく見ている!!!

現時点で最新のエピソード8まで見たので、以下8話までのネタバレを含みます!


・ルームシェアしながら生活費はコーヒートラックを運営してまかなう、という仕組みがニクい!!!シェアメイトとしての顔だけじゃなくて、仕事やプロジェクトに関わるときの顔まで見れるの、イイ。大学のサークルで、普段テニスと飲み会だけでしか関わったことがない同期と、文化祭出店で意外な管理能力やリーダーシップなどを目にする感じ。

・人って、プライベートと仕事ではぜんぜん違うキャラクターが出てくるものだと思うから、リスクもあるけど大好きになるチャンスもあるのがコーヒートラック運営だと思う。絶妙!好きな設定!

・まず、ダイ!!!「なんて健やかな人なんだ!」と何回思ったことか。想いを寄せているシュンが、突然不機嫌になったり、気持ちを試すような行動をしてきても、相手を責めたりせずに、あくまで素直に向き合い続けていてさ・・・

自分に対して気持ちが育っていない相手に、「ここまでしたんだから」「好きなんだから、ちゃんと応えてよ!」などと無茶な要求はせずに、少しでもこちらを向いてくれたらニコニコして「うれしい😊」と破顔。すごい〜〜〜〜まぶしい〜〜〜〜〜〜!!!!

・アランが初めて来た夜の話し合いも、よかった。LGBTへの理解が進む過程には、声をあげて行動しつづけたひとたちや、分かりやすい形でコンテンツにして発信してきたひとたちがいて。社会からの風当たりがマシになっているなかで過ごしている若い人ほど「社会の無理解に怒ることで、腫れ物のように扱われてしまうのでは」と感じるのも、歴史を知っている人が「それじゃ変わらないんだよ」と感じるのも、分かる気がした。

でさ、アランが「まぁまぁ」みたいな対応をしたときに、ダイが「ああやって自分の意見を分かったふうにまとめられてしまうのがいやだ」的なことを言っていて、あぁぁぁぁーーーーと思って。

年を重ねていろんな現実にくわしくなるほどに、相手の話をすぐに「あー◯◯派の意見ね」と、自分の頭にあるフォルダに分類してしまう感じ。私もよくやってるなと。

・ダイは鶏肉事件の時も、「自分の伝えたことや気持ちを、無視されるのは悲しい」と冷静に素直に相手に伝えていて、感心してしまった。自分の気持ちも相手の気持ちも、同じくらい大事にしていて、ひとつもひねた感じがなくて、健やかで・・・。もし自分に子どもがいたら、こう育ってほしいって思う。笑 ダイの家庭を見てみたい!笑

・ダイのお友達が年上の強そうなお姉さんばっかりだったことに、どんどんと納得感が増していく。笑 年上や目上の人たちの意見を鵜呑みにしたり、過剰に迎合することがなさそうだから、安心して付き合えそうだもんね。就活も無双しそう。笑

・友人から「この中(ボーイズたち)だと、だれと友達になれそう?」と聞かれ、冷静に考えてみるとユーサクとかテホンさんの顔が浮かんできた。まだ自分を肯定するプロセスの途中にいるように見える人たち。

そういう人たちの話の聞きながら自分が応援しているイメージは、すごく沸いた。うじうじしているユーサクに、「もー、なんのための筋肉なのー!?👊」とか言ってるイメージが沸く。笑

・全体的に、片思いをしている側が、相手のペースを尊重して合わせつつ、「いつか自分に矢印が向いてくれたらうれしいな♡」と、健康的な考え方のもと相手と向き合っていて、うまく行っても行かなくてもそこはかとないチャーミングさがあって、なんだか明るいな、優しいな〜〜〜〜と、思った。

・あとさ〜〜〜〜恋愛リアリティーショーのスタジオにいるときの徳井さんってやっぱり最高!!!!!ほんとうにおもしろすぎる!!!帰ってきてくれてうれしい!!!(?)

ホランさんのコメントのあとに「続いては、お天気です。」って言ったところ、爆笑した。NetflixのYouTubeもおもしろかった。

・エピソード8のキスシーンは、観てて声が出たね。

ダイがいかにシュンの話を理解していて、尊重してくれる人なのかってことがまざまざと表れていて、ほんとうによかった。

シュンからベッドに入ってきて、お互い向き合って無言になって、あんなのどう考えてもキスしていいに決まっているのに!!!!!ダイは普段なら、自分から積極的にカジュアルにスキンシップを取っていそうなタイプなのに!!!!(アランとの過去の関係も伏線としてこのキスシーンに効いている。ニクい。)

自分のなかの常識や尺度は一旦脇に置いて、したい気持ちを抑えて待ったからこその、あのタメからの最高なキスシーン。

キスしたいのを黙って我慢しているダイのことを見たシュンは、すごくダイのことを好きになったんじゃないだろうか。私がシュンなら、なる!!!!!優しくされている、思いやられている、というあったかい気持ちでいっぱいになっちゃうよこんなの。

ダイのこの一連の行動は、「尊重」を辞書で引いたときに例として出てきて欲しい。

・カズトのモテっぷりがすごい!!!だし、たしかにモテそう!!!こういう、優しくて誰に対しても対応がフラットで無害そうでさわやかで、自分から積極的に人に関わるわけではないけど、こちらが働きかければ笑ってくれたり反応してくれたりする感じの人、モテる。なんとなく、私の弟と似たものを感じる。(弟が、意図せずモテてしまっているところを時折目撃してきた。)

・カズト、しょっちゅう「カウラム」の服を着ている。カウラムは雑誌POPEYE出身のスタイリストの方がやっているブランドで、スケーターっぽいファッションが好きなおしゃれな男性が着るイメージ。カズト、服好きなのね!!!

カウラム、こういう感じ

服好きな人って、こだわりが強そう、主張がありそう、趣味が合わなそうと思われて一線引かれることもあると思うのだけど、カズトはぱっと見は万人受けしそうな無難なファッションをしている。つまり、モテの足切りを最小限に留めつつ、見る人が見れば「あ、それ◯◯のですよね?」と会話が始まるような服を着ている。すごい。死角なし!髪型も、よくよく見るとモテとおしゃれさを両立させる巧妙な短髪をしている!!!

来週最終話の配信かな?楽しみだー!

すっっっっっごいうれしい!