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コロナになりました。|日記

私は世事に疎いので、ナウな世間のコロナについての認識がどうなっているのかよく分からないが、各国が続々と開国していく中で"コロナはオワコン"という風潮も出てきているのであるまいか。

私自身も「俺の体がコロナに感染するはずがない」とラノベ主人公のノリでいたのだが、"コロナなんて最初から無かったんや"とばかりにコロナ以前の旧石器時代の体制に立ち返ろうとする会社の方針にはいささかの疑問を感じていた。

不祥事(バイオハザード)を何度も起こしている、あの倫理観ガバガバ企業アンブレラ社でさえ、Tウィルスの社内感染発覚時には、建物を即時隔離・社員全員抹殺という厳しい感染対策をとっていたのだ。

しかしながら弊社ではテレワーク組を続々とオフィスに呼び戻すなど、いつでもパンデミックを起こせるよう万全の体制を整えていた。

そして早速オフィスから2名のコロナ感染者を出し、明日は我が身の極限状態で働いていたのだが、ついに3人目の尊い犠牲が出てしまった。そしてそれがこの私である。誰かここに慰霊碑を立ててくれ。

コロナ発症までの1週間、私は家と職場の反復横跳びしかしていないし、何なら二往復以上の会話を誰ともしていない。感染経路としては職場が限りなく黒に近いブラックである。

会社は蠱毒でもやっているのか。コロナが蔓延するオフィスでも戦い抜ける企業戦士を社会は求めている、ということだろうか。だとしたらアフターコロナの世界は世紀末すぎるし、全員トゲトゲ肩パットを付けて出勤した方が良い。

コロナの症状

ふと夜中目を覚ますと全身バキバキになっていた。これは突然鋼の肉体を手に入れていた、ということでは無い。そうだったら良かったのだが、体中の関節?リンパ節?なんかよく分からない部位が痛いのだ。5秒と同じ姿勢でいられず、私は夜通し寝返りを打ち続けた。

さらに発熱もしているようだ。体温計が無いので正確な温度は分からないが、体感で48℃は出ていたと思う。

この時私はコロナウィルスの侵入を細胞レベルで感知した。

私クラスになると侵入したウィルスの種類まで分かるのだ。お前にコロナの何が分かんだよ、と元カレ面になるのも分かるのが、ここは私の選球眼を信じて欲しい。

命の危険を感じるレベルではないが、インフルエンザより遥かにキツい。ここまでの症状を引き起こすことが出来るのはコロナ以外ありえない。

翌日ATK検査キットで調べてみたが、コロナ確定演出であるダブルパープルラインがくっきりと浮かび上がっていたので、やはりブラックジャックを全巻持っている私の自己診断は正しかった。

私は普段、タイの市場で買った変な布を布団代わりに使っているのだが、この布が蒲焼さん太郎ぐらい薄い。全身に液体窒素をぶっ掛けられたような悪寒が止まらない時には寒すぎである。

さらに随分前から自宅のシャワーはお湯が出なくなっており、もうそれについて大家に抗う気力もないので放置していたのだが、全身に液体窒素(以下略) 。

そういう訳で風呂に入らなかったのだが、私は一日でも風呂に入らないと、全身エナメルコーティングしました!とばかりにテカリあげているのに、コロナ中は肌がカサカサしていたので驚いた。
病める時も健やかなる時も、私の顔面を油ダルマにしてきた皮脂腺まで機能不全を起こすとは…このコロナ、強い(確信)。

ア イ テ ム な ん ぞ 使 っ て ん じ ゃ ね ぇ !

コロナになってしまった。
馬鹿は風邪ひかない、ソースは俺。を体現してきた私のアイデンティティ、いや、レゾンデートル(存在事由)の危機である。

かくなる上はドーピング無しでコロナを倒すしかない、と私は決意を固めていた。そもそも発熱もリンパの痛みも体がウィルスを殺そうとして起こる反応なのだ。はたらく細胞で見た。

相方が解熱剤の使用を勧めてきたが、私は断固服用を拒否。しかし高熱が続きすぎると危険なので、脳みそが液状化して鼻から出てきた場合は素直に薬を服用することをおすすめする。

逆にジャンキーの相方は体の不調を感じるとすぐに、ペッツ食ってんの?という勢いでクスリをボリボリやっているので見ていて心配になる。

ちなみに相方は私がコロナになったことで発症は確実かと思われていたが、なかなか症状が現れないので「俺の相方がこんなに強いはずがない(電撃文庫)」と随分やきもきさせられた。その後、3日間の潜伏期間を経て無事発症したので安心してほしい。


__まいばるさんの免疫力を保つ秘訣は?

「一言で言えば、飢え…ですね。」

誰も聞いてくれないのでもう勝手に答えるが、高い免疫力を維持するのに必要なのは空腹である。食費も抑えられて一石二鳥と、私は少し前に流行った一日一食を実践していたのだが、これは集中力の低下・疲れの取れなさ・筋力の低下を招くので、若干命が削れてもいいから食費を節約したい方にオススメである。

何の話か分からんくなってきたが、とにかく免疫には絶対の自信があった私ですらこのザマである。ワクチンも三回摂取済みだったが、今回ウォール・アストラゼネカとウォール・ファイザーがコロナという巨人に突破されてしまった。

ワクチンを打ったのが半年以上前で効力が切れていたのかもしれないし、その間にコロナ側もアプデされていたのかもしれない。
なので、ワクチンを打った方もラノベ主人公のように安心せず気をつけて欲しいが、それでもコロナになるときゃなるんだからもうどうしようない。とにかくがんばれにんげんがんばれ。

追記|この漫画、体調悪い時に読むともっと体調悪くなっておすすめ。押見先生の最高傑作。絶望の肉まん。


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