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日本に帰ったら不眠症になった話

こんにちは、maibaruです。現役ポケモントレーナーです。

2023年、私は5年に渡る海外逃亡生活を終え、現在は自宅で無期懲役の刑についている。そして何故か帰国した途端に睡眠の質が激落ちくんした。

とにかく夜眠れないので体力を回復できず、日中とんでもなく疲れている。バンコクで限りなく無職に近い会社員をやっていた頃より疲れていたので、やはり無職はハードワークと言わざるを得ない。

最初は、社会保険なし・雇用保険なし・厚生年金なしに震えて眠るムショクノ夜が恐ろしいのかとメンタルの問題を疑った。やはり無職は軟弱な精神で務まる仕事ではない、一度無職を休職する必要があるかもしれない。

ポケモンスリープの導入

とりあえず原因究明は解析班に任せることとして、私は不眠対策に乗り出すことにした。長生きして1秒でも長くこの世の苦しみを味わいたい健康オタクので、不眠は由々しき事態である。

そこで導入したのが睡眠アプリ《ポケモンスリープ》だ。このアプリを使うと睡眠時間の計測はもちろん、睡眠の質を"うとうと・すやすや・ぐっすり"の3段階で評価してくれる。

ちなみに睡眠の質は脳みそに電極をブッ刺して測定する。「何それ怖っわ…」と思ったそこのアナタ、大丈夫だ。脳みそに痛覚はない。レクター博士もそう言っていた。

そして私はどうしても"ぐっすり"睡眠ができない日々が続いていた。私が眠れないとポケモン達も眠れないので、彼らはほぼ不眠不休というブラックな労働環境で働いていた。刑務作業の方がマシである。

そもそも私がバンコクの会社を限りなく解雇に近い自主退職をした理由の1つが、"就業中の意識を手放さない力の欠如"なのだが、そんな私の長所が完全に死んでいる。眠れない、あまりにも眠れなさすぎる。眠ったとしても2,3時間で起きてしまう。

迷走して瞑想する

スピリチュアルに興味はない、それよりも物理的な軍事力をくれと常日頃から公言してはばからない私だが、藁をもすがる思いで瞑想を始めてみた。というか夜の虚無時間が長すぎて勿体無いので有効活用しようと思ったのだ。

学んで見れば瞑想は奥深くて面白いと感じたが、残念ながら安眠には至らなかった。このままでは寝るより先に解脱してしまうのでは?とハラハラしたが、108個どころではない煩悩を消せるはずも無く来世も安定の輪廻転生(定期)なので衆生の皆さんどうぞよろしく。

アルコールと睡眠薬のオリジナルカクテルを作ろうかな?と思い始めた頃、私は気管の辺りに謎の痛みを感じるようになっていた。専門家はこの症状を「死期が近い」と分析したが、ある時ついに痛みと不眠の原因が分かった。

健康的なカフェインとの付き合い方

朝、いつものようにマイブームである抹茶オレを作って飲んだ時、猛烈な気管の痛みに襲われたのだ。私は普段、無医村に住む頑固な年寄りのように現代医療を拒否しているため薬はめったに飲まないのだが、この時はたまらず胃薬を大量服薬し、無事オーバードーズで死んだ。

そしてようやく理解した。すべての元凶は『カフェイン』だったと。

抹茶は通常耳かきの様なみみっちいスプーンで計るところを、私は大さじ山盛り2杯という完全に致死量を超えた量を摂取しており、さらに一日中緑茶、ほうじ茶、シルベスタギムネマ茶をガブ飲みというカフェインが途切れぬ生活を送っていた。

つまり「24時間戦えますか」でおなじみの平成のサラリーマン状態になっていたのだ。そりゃ眠気も起こらなければ胃も荒れるし、買ったばかりのNISAは暴落するわけである。ダンデダンダヨォオオ‼(CV:藤原竜也)

カフェインと聞くとまずコーヒーを思い浮かべるが、抹茶や緑茶にもカフェインは含まれている。ただしコーヒーのカフェインがアッパー系であるのに対し、お茶のカフェインはダウナー系である。

私は抹茶の鎮静作用にハマってしまい(なんか心地よいのだ)、どんどん緑の粉の摂取量が増えてしまった。ちなみにスーパーで買った安い粉は味も効果も薄いので、やはり専門のディーラーからそれなりの"上物(純度99.7%以上)"を入手することをオススメする。

今ではギリギリ吐き気を催さないレベルの量を健康的に摂取しているので全く問題ない。さらに午後2時以降はカフェインを控えている。そのため最近はカフェインレスのルイボスティーをよく飲んでいる。

真実はいつも1つだが、不眠の原因は1つじゃない

物事の結果には様々な要因が絡んでいるように、私の不眠の原因もカフェインの過剰摂取の他に小さな要因がいくつかあった。

1.自宅のベッドがあずきバー

自宅のベッドがあずきバー(のように硬い)のでほぼ刑場であった。なのでシモンズのベッドに買い替えた、と言いたいところだが、高額だしあずきバーを窓から投げ捨てるのも面倒なので、マットレスを敷いて対応している。ちなみに焼け石に水。

2.寝る前のスマホ

ブルーライトの影響は人によって差があるので、スマホ片手に寝オチ勢がいる一方で(相方がこのタイプだ)、ブルーライトで網膜をじっくり一晩掛けて焼き上げているケバブ勢もいる。

私はケバブ派らしく寝る前のスマホは明らかに睡眠の質を下げるように感じたので、就寝2時間前にはスマホを山中に埋めている。私の地元は"東京最後の秘境"と呼ばれる限界集落なので、山にはこと欠かないのだ。都内から遺体を埋めにくる輩が後を絶たないのもこのためである(実話)。

愛用している睡眠グッズ

最後に今も使っている睡眠グッズを紹介する。数多ある睡眠グッズの中でその効果を科学的に実証されているのが"アイマスク"と"耳栓"である。

先ほども述べたが、私の地元は"災害時には陸の孤島と化すことが約束された土地"なので現代のUMAこと「珍走団」の目撃談が今も絶えない。耳栓は彼らの鳴き声(パラリラパラリラと鳴く)を防ぐのに有効だ。そしてアイマスクは闇の中のなお一層暗い闇を見つめるために必須である。

アイマスクと耳栓をつけると、脳が「もう寝る時間や!」と学習したのか、寝付きも良くなったように感じる。難点は、朝起きた時にそれら全てがドラゴンボールのように世界中に散らばっていることだ。

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