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拓きながら基を辿り、幹を育てる ~心の一字と2021年~

2021年も12月に入り、いよいよ春の日本帰国後のスタート準備も具体化しつつあります。思えば、帰国が近づいた今年の始めに「2021年は日本での進路を決める年!」と意気込んだのも束の間、年明け早々にアメリカ生活延長の可能性が急浮上。そこからは色々な、気持ちのアップダウンがありました。

【2021年を4つに分けてみると・・・】
困ったような嬉しいような複雑な気持ちの中で迎えた春
日本への一時帰国で自分の気持ちを見失いかけた夏
「働くこと」や「仕事」について自分に問い続けた秋
私たちが本当にやりたかったことが見えた冬のはじまり

このように気持ちの移り変わりを感じる中でも、自分の居場所の1つとして大切な方々とつながっているLinkedInがありました。そこで書道家の中根さんと出会えたのが約1年前。
以来、ふと気付けば節目や転機に中根さんとお話したくなる自分がいたことにも気付き、今回その1つ1つの時間から表現して頂いた「心の一字」を振り返ってみたいと思います。(※現在は、「心の一字」活動は新規受付を停止中とのことです。)

この1年間に3度、中根さんとお話をしながら表情や印象的な言葉をヒントに、私を一文字に表現して頂く時間を持つことができました。その都度も多くの感動を受けつつ、今回3つの文字が並んだことで、「答えは後からついてくる」「走りながら見えてくるものがある」という納得感も深まっています。ここでその一つ一つを振り返ってみます。

・2021年のはじめに贈って頂いた「拓」

初めてお話する場でしたが、アメリカ駐在に帯同してからの日々をメインに、少しだけ過去のことや自分の価値観についてお伝えした上で頂いた文字です。

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▼この字に添えて頂いた言葉

日本へ戻ったときに、自分は何なのか・何をしてきたのかを語れるようにSNSでのアウトプットを始めて、継続しつづけたこと。
またそれらを見える形で適した場所でのコミュニケーションとして変化させていき、アウトプットを続けていったこと。

前例がなくとも、実現したい姿に蓋をせず、ありたい姿に向かって、トライし続けたこと。そうすることで、新たにご自身を語る言葉が増えていき、次々にご縁がつながり、道が「拓(ひら)」けてきたのではないかと思いました。


・2021年の夏、日本で初めて伝えた想いからの「基」

キャリアを模索する中で、海外滞在中の2020年に肉親が他界するという人生での大きな衝撃を経験しました。その当時のことを、1年を経て言葉にした時の文字です。

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▼この字に添えて頂いた言葉

プライベートの悲しい経験の中でも、LinkedInライブのリポートや、別のコミュニティでのやろうと決意していたことがあり、それを積み重ねてきた。

“自分”は確かに現実に生きていて、社会とつながっていて、人とつながっていて、やるべきことがあって・・・だからそれをやる。

そういう進み方が、すでに自分の中にある。
という感覚だったのではないかと感じられたのです。

「あるものを見て、そこから出来ることをやっていく」
「独りよがりにならない」
「私は私」


この一連の言葉には、自分の軸と価値観が詰まっているような気がしました。そういう言葉を浴びながら、自分自身の真ん中の部分、“わたし”という拠り所、「基盤」を強く感じ、お話を伺う中で浮かんだ字が「基」でした。


・1年の締めくくりに、見つかった私たちの「幹」

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▼この字に添えて頂いた言葉

大きな環境の変化や家族の成熟を迎え、より「家族」という大きな単位で考えるようになり、総合的・多角的に見たうえで、自分のキャリア進路への判断を下されているように感じました。

「私」が「私」を含んだ「家族」として、一回り逞しく、大きくなり、そのしっかりとした軸を起点にぐんぐんと未来に伸びていくようなイメージで、そこから「幹」という字に至りました。

「幹」の意味には、木の中心というもののほかに
物事の中心や本筋、わざ(人間のすじがねとなる強い力)という意味があるそうです。


何度も何度も振り返れる場所として

「幹」の文字を贈って頂いた言葉の中では、私の1年間の小さな変化や印象にも触れながらフィードバック頂きました。

この3年という時間の流れの中で、「働いていない私」→「私は私」→「家族としてのキャリア」と言葉が変化していき、行動することで少しずつ何か結果に繋がり、形になるものもあった。
一方で、帰国後の状態が見えないこともあり、やはりどこか定まらない不安な感覚もあったのかな、と思います。
では、何を欲していたのか・・・それは「明確な再出発の場所」だったのではないか、と感じられました。

この言葉を受け取って、今はこんな風に考えています。

私たち家族が、渡米すると決めた時に目指した「一緒に新しい経験を重ねて生きること」は、手にできつつあるのかもしれない。でも求めるものは、手にして終わりではなく、育むという時間がこれから始まっていく。

次は更に多くのことを掛け合わせていく期間。これからは一つのことに没頭するだけではなく、過去も今も将来も含めて自分たちをカタチづくっていく。

広がった視野、物事の捉え方、一人ひとりがやりたいこと、目指したい場所、過ごしたい時間、そして一緒に育みたいもの。子供の体験も、大人の経験も、同じ家族としての人生。

どこへ行っても、きっと今まで以上に想像していなかったことや、気持ちの葛藤には出会うはず。その時に「あの時に見つけた、私たちが大切にしたいことは何だった?」と、何度も何度も振り返れる場所として、この2021年の振り返りがあって良かったと思えたらと思っています。