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スキの解像度をあげること

数日前にオンラインで Mid Career Revolution トーク会を開催しました。
このグループは【ミドル世代が今後のキャリアについて、仲間とコミュニケーションしながら考える場所として】今年誕生しました。

このトーク会を始めた頃は、実は知り合って間もないメンバーが集まってキャリアの話をすることで何が生まれるのか、その答えは誰も持っていなかった気がします。でも今回の約1時間のトーク会終盤では、今後のグループの在り方について「今後、少しずつメンバーも増やしていけると、もっと沢山の発見や学びが生まれそう!」という話題も、初めて出てきました。これはメンバーの中で「さまざまな方向性からキャリアについて考える楽しさ」が芽生えてきたかも!と嬉しく感じた瞬間でもありました。

そこで、このグループ内でどんなコミュニケーションを重ねているかを振り返ることで、これからご一緒出来る方とも、つながりのヒントになれば嬉しく思い、ここに書き残してみることにしました。

スキの解像度をあげる「知・好・楽」

この日のトークテーマは、「自分のスキをシェアする」というもの。スキは将来のキャリアにつながるか?という問いも含めてのテーマでした。

そのトーク冒頭は、グループメンバーの1人である勝又さん(株式会社スケッチ・オブ・デザイン)からの「スキ」に関する考察シェアから。
論語の「知・好・楽」を出発点に、自身の好きなこと・その何が好きなのか・そこから何がキーワードだと考えているか、数分間で共有されました。

その上で、「スキ」の解像度を上げる方法案として出たのが以下3つです。

【増やす】
数を増やすことで、その土台や基準の有無に気付くことができ、更にスキの対象が当初より限定的であったり、別の部分であることに気付く場合がある。

【分解する】
なぜスキなのかを深堀りするステップ。単に区分や名称でカテゴリー分けすることは簡単な一方で、重要な点を抜き出すという抽象化は難しいということに気付きます。

【他者に共有し合う】
メンバー自身もまだ研究中としつつ、自分に限らない他者への共有というステップにより、スキの解像度が上がる可能性に触れていました。
客観視して・どんな基準で・どのように表現して、共有し合うことで相手に伝わりやすくなるのか、という点が興味深いテーマとして記憶に残っています。

▼勝又さんの考える過程の閃きやイメージの掘り下げ例は、シェア頂いた下記のスライドで表現されています。
今も研究中、とする箇所がありつつもシェアしてもらうことで、他のメンバーにとっても考えがググっと深まる機会につながります。

好きなこと

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▼「知・好・楽」の詳細については、下記も完結にまとめられているので抜粋とリンクを記載します。

「これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」という論語の教えを一言で表したものが、「知・好・楽」。

これを仕事に例えると、その仕事を知っているだけの人は、仕事を好きな人にはかなわない。さらにその仕事を好きなだけの人は、仕事を楽しんでいる人にはかなわない、ということになります。

ーー 仕事に活かす「知・好・楽」のエッセンス | ハフポスト記事より

やらなきゃいけないことを楽しめるか

「知・好・楽」から発展したこの問いかけは、プロとアマチュアについての視点から。
キャリアで多く問われる「自分が出来ること」について、過去にやってきた成果物だけフォーカスして伝わると、そこにある気持ちが見失われがちです。
プロでも仕事だからと義務的に生み出すものと、アマチュアでも純粋に楽しんで生み出したもの、果たしてどちらが価値が高いか。もちろん時と場合によるので、正解は1つではないと思います。

▼ここでも勝又さんシェアのスライドや経験談から、メンバーの自分ごと化も進み、多くのインスピレーションを得られる時間がありました。

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仕事としてやらなきゃいけないことを、自分が楽しめるか。自分なりの楽しみを見出すことができるか、という点は、キャリアの選択肢やその活躍の場そのものを増やせるキッカケになります。そして「行動」することで、想いを他者へ伝えるメッセージ性が高まることも、メンバー間の会話から発見された点です。

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スキと行動の間にある部分

なぜその「行動」ができたのかを考える時に、スキという気持ちと行動の間にあるものに注目することがヒントになりそうです。

例えば「ショートケーキ」が好きな場合
見た目、味、素材など、どの部分が好きなのか、もしくはお店による味の違いを比べることが好きなのか・・・
ショートケーキに関わる全てのことがスキ!という場合もありつつ、そのプロセスに注目しながら細部に考えを掘り下げてみると「ココが特にスキなのかも!」という気付きが生まれるようです。

この日のトーク会でも、好きだけど行動に繋がっていないと思っていたら、色々と話しをするうちに、実はこういう行動をしていたのを思い出した!という気付きがあったメンバーもいました。この気付きに大切だったのが、メンバー間の「例えば〇〇だったら…」と、
他の視点から見たコメントや感じた言葉のキャッチボール。

こうして言語化のやり取りから自己理解が深まっていくんだ!と、メンバーの様子からリアルな学びを持てるのも、一人の時間だけでは得られない新鮮な体験だと感じます。

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次回は

この日にシェアしたスキにつながる「行動プロセス」について、メンバー間で思考をシェアしながら掘り下げていく予定です。
〇〇な瞬間がスキ、〇〇を見るのがスキ、などその様々あるプロセスそのものにフォーカスしてみる。そこから見える共通点やキーワードを探ります。

このグループトークは、開催日までの「伝えるために考える時間」という部分もとても価値あるステップだと感じています。予め自分で思考を深めてみた内容を、メンバーの反応やコメントを交えてブラッシュアップする、という体験がとても刺激的でワクワクしています。

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備忘メモ ~小さくても大切なこと~

小さいけど大切な個人的な学びも、ここにメモしておきたいと思います。それは今回のトーク会で「自分にとって改善したい点を、改めて体感する瞬間もあったこと」。

苦手なことや弱みは、周りの人から見ると大したことでない場合も多いもの。それでも、自分としては気になってしまったり、振り返りながら色々と感じる時間もあるのは、感じ方が人それぞれだからだと思います。更に深く考え続けた末に「こういう風にか改善できるのかも」と仮説をもつことが出来て、少し納得できた自分がいます。

体験を起点として更に考えることができる、それがこのコミュニティでの楽しみ方の1つになりつつある気がします。

今回の振り返りを書いてみて、私はこのグループでの体験を言葉や文字にして伝えて、また新しいアイデアが生まれる瞬間がスキなんだ!とも改めて実感しています。キャリアを考える過程で出来ることは、まだまだ見つけていけそうです。