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大阪公立大学 毒物紛失事件について

大阪公立大学の研究室で青酸カリと青酸ソーダ2種類の毒物が紛失したというニュース。

これはかなりやばいことです。

私も職業柄、化学薬品を使うことが多いのですが毒物はほんのちょっとの量が致死量となるので必ず施錠管理、出納管理を行って不正な使用や持ち出しがないようにするというのが鉄則です。
一度、前職場で毒物の瓶を倒して少しこぼしてしまったことがあったのですが、これに関してはものすごく怒られ、こぼさないようにどうするか会議にまで発展しました。

青酸カリと青酸ソーダの致死量は両方とも0.3gほど。
0.3gを例えるなら、スティックシュガー1本の10分の1の量と言った方が分かりやすいかもしれません。
そんなちょっとの量で人が死んでしまう、そんなやばい毒が250人死に至らせることのできる量なくなってしまいました、という事件はすみませんで済ませることのできない問題だと思います。長く使っていない薬品ほど、見落とす可能性もあるので今回の大阪公立大学の半年に1回の点検も少ないと思います。毒物は1ヶ月に1回の在庫確認にしてもいいくらい。

1977年、青酸ソーダ殺人事件という事件が起きており、内容としては電話ボックスに置いてあった未開封のコーラを飲んだ人が亡くなるという事件で大阪と東京で3件発生しました。
そのほかにもトイレや駅の階段に置き去りにされたチョコレートに青酸反応があったという事件も発生してます。
と、いうように青酸カリを悪いように使う人がいるというのも事実なので、毒物が紛失するということは恐ろしいことなのです。


悪い人の手に渡っていたら?
自分が口にしようとする食べ物や飲み物に混ぜられていたら?
と、このニュースを見て、私は外のものを食べるのが少し怖いなと思ってしまいました。

これは大学の研究室だけに限った話ではありませんが、製薬会社とか化学薬品メーカーでも、毒物を置いてあるところには監視カメラを置いて、何かあったら見返すことができる状態にしておくべきだと思います。

どうか今回の事件については、誤廃棄であることを願わずにはいられません。

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