女性のキャリアは出産育児で変わる4

どんだけ引っ張るんですか!っていうくらい前回の記事をアップしてから時間が経ちました。

友達の家業を手伝ってと言われて二つ返事をしてから、週に2回くらい友達がわざわざ電車で30分くらいかけて、当時1歳だったうちの双子と同じ年のベビーを連れてうちに来てくれて仕事をし始めました。

知れば知るほど友達の家業は素晴らしくサステナブルで、想像以上にグローバルで面白い取り組みをしている会社でした。

そのPR周りや商品ブランディング、勝手に申し出て海外関連のこともやりたいと言って色々やらせていただく機会をいただきました。

海外展開を模索しているときにドバイで世界最大の展示会が毎年行われているという情報をドバイ在住の友達から聞き、何気なく展示会運営に問い合わせました。そしたらもう枠などは締め切っていたのですが、ある日突然電話がかかってきて、「枠が空いたからもし希望があれば出展できる」と言われました。とは言え、展示会はかなりコストもかかるし、通常半年くらいかけて準備するところ残り2か月程しかない状態で難しいと思いつつ、一応その提案をしてみたら、忙しい合間を縫って社長自ら面談の時間を移動の間の空港でもうけてくれ、双子を連れて空港まで行き、調べた情報などをお伝えしました。「他のメンバーが納得してくれたら出展しても良い」ということになり、本社に出向きプレゼンをして出展に向けて準備をすることになったのです!

展示会で買い付けしたことはそれまで何度もありましたが、出展側に回るのは初めてでした。イメージはわかるのでかなりのボリュームの出展マニュアルをもらい読み解き必要な内容をピックアップして申し込む作業から、ポスターレイアウト作成、会社概要や商品案内のアラビア語資料作成と不足している英語資料の作成、サンプルの輸出依頼など、バタバタとなんとか終わらせ、母を遠方から家に呼び子供達の面倒を見てもらいドバイに旅立ちました。

情報をくれた私の友人が迎えに来てくれて、久々の再開ができたり、展示会はさすが世界ナンバー1の展示会、かなりのお客様がブースの来てくれ、日本や今まで行ったことのあるアジアの展示会では会ったことが無い東南アジア~南アジア、中東からヨーロッパ、アフリカのバイヤーと名刺交換や商談をしました。

仕事を手伝っていたのは育休中だったので、暫定的に手伝いをするような予定だったのですが、出産と育児で気を使われてマミートラックに乗せられたり、それまでのマタハラ退職や昇進が妊娠によって見送られたことなど、ママで仕事をすることに対して不利を感じることが多かった中、やりたいと思ったことを思いっきりできる状況がとても嬉しかったのを覚えています。

そこから一旦育休していた先の会社に復帰をしたのですが、個人的な事情が色々と重なり、正社員ではなくパートとして戻りパートで勤務していない日は友人の会社の仕事を請け負っていました。そうこうしているうちにパートとして復帰した会社を辞め、手伝いから始めた友達の家業の会社と会社として契約させてもらえることになり独立するに至ったのです。

全く関係ない「自分のアイデアが世の中で形になれば良いかも!」と育休中思った出来事がこんな結果を引き起こし、その後も自分のやりたかった海外に携わる仕事ができています。この経験から、その時思いつく自分のやりたい最大限のアクションをするのって大切だなと思っています。

スティーブジョブスさんが言っているけど、人生はコネクティングザドッツで、未来へ点はつなげてどうなるかは見えないけど、過去を振り返って起こった点と点の事象はつながっていくものなんだなと本当に思います。

そして余談ですが、留学生は圧倒的に女性が多いのに仕事で海外に駐在しているのは男性の比率が高く、女性は家族として同居して海外にいるケースが多いのだそうです。実際このシリーズの一番最初の投稿で私もママとなって海外転職に挑んでいた時、明らかに男性有利と言う事実を突きつけられました。もう8年ほど前のことになるので世の中が進み今は良くなっている点もあるのかなと思いますが、やる気があるし海外に挑みたいけどなかなか不利な状況でチャレンジできる場所が無い。そんなママや状況の方に今後事業を拡げて一緒に働いてもらえるような環境を作りたい!というのが今の目標の一つでもあります。 

完!

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