学生の妊婦生活

苦労して入った大学なのに、就職先も決まっていたのに、在学中に妊娠をし就職しなかった。
出産するということに迷いはなかったんですよ。
理由は明白です。後悔するに決まっているから。

生きていれば岐路に立たされることは必ずあると思います。
大切なのは、自分という人間を深く理解し、この道を選択したらこうなる、こっちだとこうなる、としっかり考えることだと思います。
決めたら後悔はしません。どんなに困難でも諦めず乗り越えるだけです。
もしあの時、出産を諦めていたら。ちょっと想像もしたくないですが、とても苦しいと思いますし、何をしていても楽しめなかったと思います。

私、かなりふざけた学生生活を送っていたので、大学4年生の時に44単位残っていたんです。
でも絶対に卒業すると決めて、なんなら多めに履修した科目も全て取得すると決めて、大きなお腹で大学に通っていました。
机と椅子が一体型の教室の場合は、一番端っこで、横を向いて座って首だけ黒板に向けていました笑
今思い出してもすごく笑えるのですが、先生方は気が気じゃなかったと思います。
教授に「お腹大きくなったね。いつ生まれるの?」と聞かれ、「実は今日が出産予定日なんです」と言うと、「今すぐ帰って」と言われたり笑
授業は休まず、一日に4つ出席することもあったりして、最終的に60単位取得しました。
評価も初めてAがたくさんついて。自分はこんなに頑張れるんだって初めて知りました。気付けてラッキーです。

ちなみに当時、親元を離れて一人暮らしして、主人も遠くに住んでいましたので、妊娠生活独りでした。
破水したらすぐタクシーを呼べるように電話番号を書いたメモと荷物を準備して、いつもドキドキしていました。
結局ゆっくりの娘さんは、予定より12日遅れて、ちょうど主人がアパートに来ている時に生まれました。

一人で妊婦生活を送るなんて信じられないとよく言われます。
かわいそうとか。
辛いことなんて何もなかったですよ。
もちろん不安はありました。卒論書き上げるまでに生まれちゃったらどうしようとか。単位が取れなくて結局卒業できなかったらどうしようとか。
だから早め早めに対策を講じて、いつ生まれても大丈夫という状態にしておきました。
お腹の中で育ってくれている子に感謝しながら優しい気持で過ごしましたよ。
主人も疲れているのに毎週末車で3時間かけて来てくれていましたしね。
楽しい妊婦生活でした。

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