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むすめ(6歳)に、ママわたしのキャリコンできる?と言われた話(後編)

好きを仕事に。
なんてことはいつくらいから盛んに言われ出したんだろう。
今もまた風の時代と言われ、好きなことを副業にしてみてはなんて言われていたりする。

好きを仕事にすることには賛否両論ある。
だって仕事だもの、ビジネスだもの。
それが仕事になれば最高かもしれないけれど、わたしとしてはすこし短絡的じゃないかしらなんて斜めに見ている節がある。

しかし今回の相談者はあくまでまだ6歳。
スポーツ選手やアイドルて答えたっていいし、むしろほんとになれる可能性だってある。

むすめの好きなことと嫌なこと、を一緒にだしてみた。

歌うのがすき。
ピアノがすき。
工作がすき。
塗り絵がすき。
おしゃれにはこだわりがある。
意思がはっきりしている。
恥ずかしいことはいやだ。
こわいこと(不安になるようなこと)はいやだ。

知らない×興味を持てそうな仕事をいくつかあげて、YouTubeで〇〇の1日という動画をいくつか見てみた(便利な時代だ)。

彼女の中で「まだ知らない仕事がたくさんある」というのは大きな気づきになったようだ。
しかし、まだそんな知ったばかりの仕事を大きな声でやりたいなんて言っていいのか不安そうだったので、クッキー屋さんへの動機付けもすることにした。

「クッキー屋さんてどんなクッキーをつくるの?
普通の日に食べるクッキー?それともキャラクターが書いてあったりオシャレな特別な日に食べるクッキー(アイシング)?」

「そっか!クッキーてそういうやつもあるね!誕生日ケーキに乗せるクッキーがいいな。この前のエースバーン(ポケモン)みたいな。」

「じゃあさ、どんなお客さんがくるの?
こども?おとな?お姉さん?」

「こどもに来てほしい。でもこどもが買える安いやつじゃなくてお父さんお母さんと来て予約してく店にする。」

クッキー屋さんが彼女の中で、canの職業からwillに少しかわったようだ。そしてcanの範囲を少し超えてからよりワクワクしているのが伝わってきた。
「わたし塗り絵も得意だしさ、おしゃれなお店にしてインスタに載せたら流行っちゃうかもね」とやはり考えることが25歳くらいの相談者なのは何なんだろう。
動機付けと同時に4P分析を軽くセットできてより未来が明確に見えたようだった。

ここまで話すとむすめは安心して納得したのか、おやすみ、とあっさり寝た。
わたしはなんのためにキャリコンになりたいんだろう。だれかのやりたいを応援したいし、やりたいを見つけるお手伝いがしたいな、と改めて思った。

いろんな思いで取得した資格だったけど、ひとりめのかわいい大事な相談者。ありがとう。



このままクッキー屋さんで着地したのかと思いきや、後日まさかの「服のデザイナーにした」と言ってきた。おい。(たしかにYouTubeで一緒にみた)当日はなんて言うんだろう。たのしみにしてるよ!

相談者▶︎あーちゃん(6歳 女)
相談内容▶︎将来の夢が分からない。まだ決められない。

相談詳細▶︎卒園式での発表に向けて、クッキー屋さんになりたいということにしたが、本当はなりたいか分からない。周りの友だちはなりたいものが決まっている。

課題▶︎①6歳にも関わらずcanで仕事を決めている
②今決めたものから変更することはいけないことだと思っている
③職種理解が浅い

支援策▶︎①純粋なwillを引き出すため「好き」を洗い出す
②転職、副業、ボランティアなど働き方の多様性を伝える
③いろんな仕事紹介のYouTubeを見る


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