リーガルハイ

「仕事と感情の関係性」の3類型

こう見えても法律学科出身の自分。当時の同級生ですっかり弁護士としてご活躍の人もいる中で、自分が当時培ったことで今仕事に生きていることといえば、「文系ロジカル脳」を多少判決文とか読んでたことから学んだのかなということと、人が仕事にかかわるときのスタンスの話は今になってもよくよぎる。

弁護士にはおおまかには3パターンいると思うと、当時、授業を聞くともなく大教室で話してくれた同級生。彼曰く、タイプ1は「感情移入をせず、すべては勝利のための情報として割り切りあたる」タイプ。サムネイルの右の人に近いですね。勝たなきゃ意味ないじゃん!っていう人。勝率なり知名度なりは伴うし、勝利という意味では依頼主から感謝されるし、相手にとったら厄介極まりないタイプ。タイプ2は「依頼主に同化するかの如く感情移入をしまくって、手を取り合って勝利を目指す」タイプ。サムネイルの左の人に近い。情にもろく冷静さを欠いたり、正直タイプ1より勝率は低いかもしれないけど、依頼主からはたとえ勝てなかったとしても一生感謝されたりこともある。

そんで、タイプ3は「感情移入はしないけど、純粋な人間への興味として面白がってあたる」タイプ。アリの行列に枝を横たえて列が枝を迂回するように再編されるのを「へえー面白いなあ」と言ってみていた子どもはこうなる感じでしょうか。あくまでも客観として、「人間って、こういうときに、こういう感情で、こんなことしちゃうんですねー、実に興味深い」みたいな感じでしょうか。彼曰く、この人が一番、読めなくて怖いと。

タイプ1を「冷徹さん」
タイプ2を「同化さん」
タイプ3を「観察さん」

仮にこうしたとき、自分は、「観察さん」だなあ…w って思ったのを覚えている。正直いまになって思うのは、彼は弁護士になったわけでもなんでもないのによくもまあいけしゃあしゃあと類型化したことを俺に話してきたなあと思うし、結局僕は法曹界にいかなかったのでこの類型化がどれほど実態に即したものなのかは知りません。彼が言ってただけだから。でもまあ、何となくそれなりに、仕事に対しての感情の使い方として、ある程度的を射ている気もしませんかね。そして、まあまあ仕事をして年数が経った今思うのは、この3タイプが、共通の目的で何とかひとつのチームを編隊できたときが実は一番強いのかもしれないということです。

観察さんが、もっとも「その仕事が”実に面白いか”」にうるさいということなので、そこは諦めて面白いと思える仕事が舞い込んできやすいように、がんばろう月曜日。

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