企画力まとめ

【オン読】17.04月のまとめ

オンライン読書会「オン読」。4月のテーマは、問い本【企画力】(嶋浩一郎著・PHP文庫)を課題図書にして「企画を生み出すための日頃何をすべきなのか」を考えるという内容。書籍はとてもコンパクトな文量で、読みだせば1時間くらいで読めてしまうものですが、一つ一つのTipsが結構深いものが多く、企画業に従事する人だけでなく、そもそも「すべての人も企画の脳を持って生きたほうが豊かになるよ」という要素もあったかなと思います。ではでは、まとめてみます。

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どれだけ、「考えずに、考えるか」がポイント

この本にあった「別脳(別腹の脳バージョンの言葉)」や「待機充電的に考えている状態」という言葉。これは要するに、『なにか、企画やアイデアを出さないといけない課題や問い』が発生してから使う「考える」という行為ばかりを、”企画”だと多くの人が思っているっていうことの裏返しなわけです。言い換えれば、「考えなきゃ!」と思ってから考えてると。嶋さんが書きたかったことはその「考える」ではなく、課題や問いが発生しなくとも、普段からどれだけ、「勝手に考えてる状態に脳をもっていっておけるか」ということ。つまり「問いに対して初めて考える」という比率をさげて、「普段から考えていて、そこで醸成されたものからアイデアがひらめく」みたいなことなわけです。メモの取り方、着眼のしかた、世の中の面白がり方など、具体的なコツの例はたくさん出てきたと思うんですが大半は、

「いかに(課題が出てから急に)考えずに、(普段から)考えるか」

ということに紐づいてます。
嶋さんに師事していたワタクシとしては、嶋さんが講義をするときの表情がとても印象的で、「何かを新しく考えている」こともやりつつも、あの「必死に脳の中をスキャンして、今この場において必要な情報を、棚から取ってきている」ような、探ってる顔だなあと思ったんです。要するに、「すでにそれに近いことは考えたことがあって」っていう状態。”答えをつくる”ではなく”答えをもってくる”みたいな感じでしょうか。”基礎脳力”みたいな部分で、アイデアマンと、アイデアが中々出てこない人の差はあるということなのですが、ついつい、「アイデアマンが、天からひらめきが降ってくる人」みたいに思ってしまう人からすると、そこから認識がずれているんでしょうね、って思います。

自分だけの「秘伝のたれ」を普段から漬け込む。

言い換えれば「創業当時から継ぎ足し継ぎ足し作ってきた、秘伝のたれ」みたいなものを脳の中に育てるってこと。それにつければ大体のものは焼けばうまくなり、他はマネできない味になる。そして何より、早くできる。100年分の継ぎ足しのアドバンテージがあれば、他の人にはまねできないし、「マジック」に見えるわけです。「まじアノヒト、頭のなかどーなってんだ…」ってやつです。それは、秘伝のたれがあるから。

だとしたときに、秘伝のたれは何からできるかというと、日ごろの「インプット」と「思考」でしかないんだよね。既に売ってるビジネス書に書いてある考えは「秘伝」じゃないわけです。(ちなみに、大体のビジネス書は”もうこれ以上考えなくていいよ”という書き方で書いてあるので、薬にならないです。大事なのは、”この情報はあなたに新たな問いをあたえて、考えたくなる”という本かと) インプットは、「他の人が見てない独自の着眼」「みんな見てるけどそこまで深く、長く、しつこく見ていないモノゴトを収集する」「人から聞く(これが一番、差になる)」あたり。思考は、そこで自分が何を感じ、誰にとってどんな意味を成すのかを、もうこれは、思うが儘に考えるということだと思います。あとは、「他人のものの考え方に興味を持つ」ということもすごく大事。

抽象的なことを書いたけど、まず始められるのは、「ある一つのモノゴトをひたすら見て記録し、感想を抱く」ということかなと思います。ひたすらアップルパイを見つけたら食べるとか、ひたすら東京の庭園に行くとか、ひたすら電車の中でスマホをいじる人の表情を見るようにするとか。なんでもいいし、なにか法則を見つけたら次のテーマに行けばいいと思う。「マイ観察ブーム」を、自分が興味のあるものからもつといいんじゃないかなと。

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そんなわけで、「企画のための日常の過ごし方」について、考えるきっかけとしてはやっぱり良書だったんじゃないかなと思います。大事なのは「じゃあ自分は何をするのか」なので、自分もあらためて自分の企画ルーティンを見返したいなと思った次第。今度自分のことも書いてみようと思いつつ、僕の場合はまさにこのnoteが「自分の思考ログ」なんです。良かったら他の記事も読んでもらうとうれしいです。企画考えるときに自分のnoteを見返してます、良く考えたら自分。なんてね。

次回の課題図書は、順番前後してしまいまして、既に発表済みです。もしよかったら次回も参加してくださいませ!

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