まゆをひそめて

文化的資本list 4月の巻 ~人間のしょーもなさについて考えた月~

先月からnoteにも公開をはじめてみた「文化的資本」遊び。自分がその1か月で見聞き体験した「文化的なモノコト」をリストにして、点数(CP=カルチャーポイント)を可視化していくというもので、その月の自分の文化度を振り返るクセづけをすることでインプットを楽しく充実させて、しかもほかの人とシェアラブルにしていくっていう試みです。

4月のヨシダの文化的資本list

なんだかマンガづいているのは一重に、友人のkoroku氏が月初に無事ローンチした「マンガトリガー」アプリの所為。一日一話、タダで旧作マンガが読めるという麻薬的アプリで、僕もすっかり10作くらい並行して読み進めているわけで。なかでもいまさらにハマったのが「カイジ」ですよ。一言でサマライズするならあの漫画は「人間の弱さ」について恐ろしく描いた作品なのね、と。まともな人、一人も出てこないですからねw もとい、人はみな、異常性を内側に飼っていて、そのちょっとしたボタンの掛け違いとか、置かれた状況次第でだれだってしょーもない自分が発現するってことだなあと。例の「ざわざわ」もやっと生で確認。こういう「いまさら自分で単行本を買うほどのきっかけもないけど、読んだら面白い」マンガとの出会いをキュレーションしてくれるサービスは、ありがたい限りです。

もう一つ、人間のしょーもなさについて考えさせられたのが、赤レンガ倉庫で上演された舞台「まゆをひそめて、僕を笑って」。演劇ってそんなに普段から観るわけではないんだけど、演者の一人が親友ということもあって久々の観劇。男と女の好いた惚れたのA面も”B面”も描いた、人間同士の摩擦のお話で、まあ、重さとえぐみとコミカルさと、高速ハイテンションハイテンポなセリフ多めな2時間強。寝不足で、これは寝落ちか…と少し思ってたんですが、寝る暇なしでした笑 「向き合う」とか「誠意」とか「愛情」って、ものすごく相対的なもので、『自分にとってどうか』『自分の思う、相手はこう受け取るだろうという想定はどうか』『実際相手はどう受け取るか』の3つが、まあずれるずれる。ってかこれは根本的には、一生ずれ続けて人は人とつながって生きていくしかないんだろうと思わされるくらい、その「ズレ」を滑稽に皮肉たっぷりに描いた話で、笑えるけど笑えない仕上がりが、巧い台本でした。親友は激高と多台詞で疲れただろうなあと汗 お疲れさまでした。

ほかに印象深かったのは、
・「人間は何を食べてきたのか」DVDボックス観終わり
・「いのちの車窓から」ガッキーはやっぱり天使だなあ&源がずるい
・「疲れない脳をつくる生活習慣」石川善樹さんとお会いしたい
・「左ききのエレン」いまさら読み始めてイッキ読み。

CPは205p。先月の127pから大きくジャンプアップ!ですが、ほとんどマンガです。でもマンガも資本。要はどの視座で何を感じるか。忙しくてもマンガは気おくれせずに隙間時間で読む気になるのでいいよね。という4月でした。

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