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【動詞の街歩き】オイルを”汲む”

趣味の欄に「散歩」って堂々と書ける大人になりたいです。はい。
結局歩きながら考えるのが一番、思考が進むと改めて最近思う。段々あったかくなってくるし、暇でやることがなければ、とりあえず歩こうと思う。で、やっぱり面白いのは「動詞」を探すこと。動詞で街を見ると、人を見ることになるから。新しい動詞を探せればいいなと思って、”動詞の街歩き”をしていきたいと思います。今回は「汲む」ってことで、オイル専門店が面白かったのでその時のメモ。

シチリア産オリーブオイル専門店「Cedric Casanova

ロゴがイケてる。元シルクドソレイユの綱渡り芸人の方がオーナーです。頭がオリーブのことでいっぱい!っていう意味らしい。オリーブにも品種の数だけ個性があることを広めようと、コーヒーのシングルオリジンのように「単一畑×単一品種」の生産に着手したことからスタートした同店。数々の一流シェフにも支持されるその品質は、テイスティングさせてもらったんだけど、食べたことのない深い味。

棚の下にはやっぱりオイル樽。ここからつーっと金色のオイルが出てくるのを見てるだけで、精神が落ち着く…笑 あれ、病んでんのかな自分。それだけオイルが美しかったってことかなと。オイルファウンテンみたいなインテリア、ありだと思います。店内のオリーブオイルとシチリア食材づくしで予約した1組限定で小皿料理を楽しめる「ターブル・ユニーク」も興味深いので、今度なんかの打ち上げとかこつけていきちあと思います。

セドリック・カサノヴァ
東京都渋谷区神宮前3-1-14
03-6721-0434


ドイツ式はかり売り「Vom Fass

同じ通りに2つも「油を汲める」お店があるっていうのも面白い。フォムファスは世界のオイル、ビネガー、スピリッツなど、「ありがたい液体系」のものを測り売りで売ってくれるお店。

お店の中には壺がたくさん。オリーブオイルだけで何種類もあり、ナッツオイル、フレーバーオイルなど、見てるだけで楽しい。

自分で好きなボトルを選んで、好きなだけボトルに詰めて持って帰れる。なくなったらまた汲みに来れる。生活に入り込めれば恒常的に汲み汲みするようになるのかもなと思ったり。現に、マイボトルもって充填しに来た女性が何人かいらっしゃってました。自分には知らない習慣がそこにあったよね。

フォムファス 表参道店
渋谷区神宮前4-6-7
03-6438-9858


「汲む」は、精神安定になる、かも。

どっちでもテイスティングさせてもらったんだけど、やっぱり「汲む」っていう行為は、ココロが落ち着く気がしました。液体をくみ取るって、動物からすれば水なわけで、生きるのに必須なもの。でも貯めることも持ち運ぶことも難しいっていう記憶が何かあるのかもしれない。それをくみ取るっていうのは、ああーありがたやー!な行動なんだろうなあと。だからオイルが滾々とトレイに注がれるあの感じは、そういう記憶に何かつながっているのかもなあと感じます。「汲む」は精神安定になる、かも。というわけで動詞の街歩きメモでした。

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