借金マヒ②【大アルカナⅩⅤ 悪魔】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか？

【50代女性母親 息子20代後半　起業希望　借金発覚】

昨日の続きです。

自分がいつかお店を出したいとコツコツ貯金してきたお金を、母親は息子の借金返済に使いました。
「また働いて貯めていく」精一杯の笑顔を見るのはMahouも心が詰まります。

そんな記憶が冷めやらぬうちに、再度同じ問題を抱えて母親が鑑定に来ました。

Mahouも小さい時から息子さんと顔見知りです。
母親に内緒で鑑定に来たこともあります。

個人的に感情が揺さぶられますが、Mahouはプロです。
冷静さを失ってはいけません。個人的感情を表に出してはなりません。

それでも、母親は再度借金の肩代わりをしようとしています。
利息が怖くて仕方がないのです。

タロットも苦肉の策です。
『運転免許証や、健康保険証など、借金できる身分証を一時期取り上げろ』
せめて気軽に借金ができない環境にするしかありません。
これでもどこかで借金をするなら、それはもう病気の症状です。
対策方法が変わります。

可愛い息子ではありますが、借金の総額は可愛くありません。
「いつか自力で返す」とさも前向きに言っていますが、
『どの口が言う？』と返す刀で言い返したい。

母親がどれだけ悲しみ苦しみ、休みなく働いているか？
知らないはずはないのに、、、、人って難しい生き物です。
相談者の母親も、Mahouも無力だと現実を突きつけられて、どん底に陥ります。

相談者の息子さんだけに限らず、多くの相談者のお子さんが、
「副業で収入アップ」「スキマ時間でスキルを身につけよう！」
「SNSを活用して月収が３桁」という謳い文句に

『何故？騙される？』と本気で思うくらい『あっけなく』騙されていきます。

「中古のブランド品を一つ売れば10万儲かる」
そう言って、とある息子さんは、百万単位の仕入れをします。
そしてご想像の通り、売れもしない。
そりゃそうです。ノウハウがなさすぎるし、大手の企業に負ける決まっています。

【大アルカナⅩⅤ 悪魔 欲の皮を被る】

エアコンのリモコンスイッチを押せば冷房が入る。
冷蔵庫を開ければ、何かしら食べるものがある。
シャワーはいくらでも使い放題。

そんな実家暮らしで、
100万単位の借金を「気軽」にする若者たちが急増しています。

一生懸命育ててきたつもりです。今はまだ人生の途中経過です。
どんな経験も無駄ではないと、わかっています。
わかっていますが、母親は鬱一歩手前。

怖いでしょう。
夫ももちろんいますが、夫に言ったとて、お金が急に降って湧いてくるような
奇跡は起こりません。

「借金も財産の一つ」と言う言い回しが、10年前くらいにはありましたが
今はそんな時代ではありません。
『企業』として動いているのであればまだしも、「個人活動」の一つで
先立つお金もないのに、始めようとする考え方が、問題なのではないでしょうか？

借金はしない事を勧めます。
先立つものを用意してから、始めた方が、成功率が上がります。
近道はないのです。

成功している人、仕事ができる人は、人知れず努力をしているものです。
決して隙間時間や片手間ではありません。
「今日は休憩」とか言わずに働く人が使う言葉です。

どうか信頼を崩す涙を流させないようにしてもらいたい、と強く願います。

タロットMahou