定礎(ていそ)【Pentacles 10】
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
この漢字、見たことありますか?
ビルやマンションの入り口とかに壁に埋め込まれているのが多いかと思います。
自身で新築戸建てを建てたことがある方は、もしかしたらわかるかもしれません。
建築用語ではありますが、魔術の基本とも言えます。
今回は定礎の魔術の話ではなく、タロットカードの読み方です。
Pentacles(金貨・ダイヤ)とCups(聖杯・ハート)の「10」のカード。
双方ともざっくりした意味は『家族の平和』です。
しかし、見比べてみると、印象が違うのはわかりますね?
『Pentacles10』は、しっかりした石造りのお屋敷の中で、
3世代が安心した様子で描かれています。
白い犬を飼う余裕もあり、白髪の老人はぶどうの柄のマントを羽織っています。
1909年に発売されたライダー版ウェイトタロットの時代から、すでに100年近く
時が流れていることを考え、描かれた当時の時代から、
さらに中世を遡って作成されたであろう絵の構図までを吟味し読み深めれば、
石造りのお屋敷を作れるほどの当時『最先端』の建築技術を持つ頭脳と
ワインを作成するための広大な敷地と使用人を抱えられるほどの財力の象徴となる
カードとなっています。
これぞ『礎』(物事の基礎となるモノ、人)を意味するでしょう。
一方で、『Cups 10』は愛し合っている夫婦が、身体を寄せ合い見上げる空の向こうには、七色に輝く虹が見えます。未来に向けて希望を感じている瞬間の様子。
そして子ども達は純粋無垢に、手を取り合い遊んでいます。
幸せそうな構図です。
どちらのカードも良い意味合いですが
でも、このように見比べてみると
『現実感』と「未来的要素」の差を感じる2枚のカードだと理解できますね。
現代の私たちが「幸せ」を感じるのはpentaclesかな?
だって、Cupsの家族は、幸せそうだけど、家がないでしょ?
食べ物もあるかどうかわかりません、だって荷物持ってないし。
ただ愛はあります。旦那さんは奥さんの腰に手を回してますからね❤️
Pentaclesの家族は笑顔ではなさそうです。
和気藹々な感じは伝わってきません。
子どもは1人だし、ママの洋服を握って不安そう。
夫婦の服装は、少し高価かな?
おじいさんは白い犬と話している。犬はなんだか楽しそうに見えるけど
おじいさんは反応薄そうです。
双方とも『幸せ』を意味しますが、あなたはどっちの幸せがいい?
どっちも欲しいよね?(笑)
タロットカードの小アルカナは、このように私たちの日常を豊かに表現してくれています。
だから小アルカナが含まれた78枚のタロットデッキ(22枚大アルカナ56枚小アルカナ)でタロット占いをすると、
日常の生活に踏み込んだリーディングやアドバイスがしやすくなるんですよね?
直感よりも、正しく読むだけで当てられます。
タロットは直感的な占術方法だと思われがちですが、それは基礎ができている場合のみ。
コツコツ積み上げること。全てにおいて、それが人生を豊かにします。
タロットMahou
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