女の子としてサッカーに挑む覚悟

2011年、7月。なでしこジャパンが世界一位に輝いた。

『サッカーって人をハッピーにさせるんだ』

彼女たちの姿に感化され、救われ、心が震えた女の子がアメリカの北のほうにいた。元からのシャイだったことと言語が通じないという壁の中、自分自身の存在や自分自身を表現する手段がサッカーだった。

サッカーの試合中だけは、ありのままの自分だった。

サッカーがなかったら、今この女の子は存在していないと思う。だから、サッカーを通して世界をハッピーにしたいと願うんだ。そんな素敵なパワーをサッカーは持っていると信じているから。

けれど、女の子がサッカーに関わるのは思った以上に難しかった。

高校で日本帰国後に女子サッカーチームに入るものの、長年の仲良しこよしに馴染むことができず中途半端な形で退部。

大学では、部活やサークルを通してサッカーに関わろうとしたものの『女子マネージャー』というキラキラが苦手で遠のいた。

就活シーズンが近づいたときに、改めて振り返ってもやっぱりサッカー をじぶんの人生から切り離すことはできなかった。だから、一番わかりやすいスペインへサッカーに関わるために飛び出した。

そこでは、本当にサッカーに触れる環境がたくさんあった。

サッカーを戦術的に見ることを学んだ。

帰国後、またサッカーから離れるのが怖いと思って新たなチームに運営として参加させてもらった。

そこで聞いた声にやっと明確な違和感を感じた。
自身のこととクラブのことを話していると

『やっぱりかっこいいからマネージャーも多いんだね。』

と言われることが時々ある

違う。サッカーはそういうスポーツじゃない。
確かに、まほのチームはイケメンだし、かっこいい人はすごく多くいる。最高にかっこいいクラブだけど、それはそんな外見に留めることなんてできない
それに、まほが今ここにいるのはそんなチープな理由じゃない。

ここまで来てもそんな区切りをされなければいけないのか。

サッカーに関われる理由のためにスペインにまで行ったのにまだそんな見方をされちゃうのか

You know what, it’s REIWA.

純粋にサッカーが好き
そんな理由でグランドを見ている女の子がこの世には存在する。

それを知って欲しい。

悔しいから、ばりばり、マツエクつけて髪の毛くるっくるに巻いてかわいいスカート履いてがっつり戦術語れるようになるから。

深くサッカー学ぶ。

:)