天平の風が吹くブックカバー①
年に一度、正倉院展の展示物の話題がでるころに、何点か宝物のモチーフでブックカバーを作ります。
特に「螺鈿紫檀五弦琵琶」はスター中のスター。
奈良住まいの強みで、正倉院展には幾度ともなく通っています。
五弦琵琶は、その音色の再現の企画が衝撃でした。
さて、ブックカバー作り。
西陣の織物、正倉院文様(撥鏤柄)の布を使います。
五弦琵琶を支えるにはやはり、これくらいの品格の布でなければ
釣り合いがとれないなあと感じています。
ちなみに、撥鏤(ばちる)とは、同じく天平時代の工芸品で、
象牙を紅色や紺色に染め、その上を刻み白い象牙の素地をあらわすことで
図柄や文様を表現するもの。
私は、正倉院の宝物で、物差しになったものを 観ましたが、
この工法で作られたものを、他のもので見たことはありません。
そして名前から、琵琶のバチなのかな?と思いがちだけど違うみたいです。
追記:ブックカバー完成いたしました。販売サイトはこちらです。
ご興味ございましたらぜひ。
追記:SOLD OUT ↓↓↓ ありがとうございました