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布をかき集める

三色分のご朱印帳カバーは作ろうと思っているので

三枚目のカバーは赤い正倉院宝物「撥鏤柄(ばちる)」の西陣織。


以前にもこちらに書いた気がしていますが

撥鏤は、象牙でできた物差しらしく、聖武天皇に献上されたと思われる

正倉院の宝物の一つです。

宝物は、異国の贈り物ばかりではなく、

命じて国内で作らせたものあるとと小耳にはさんだことがあります。

果たして撥鏤がそのどちらなのかは知りませんけれども。


現代の名工というんでしょうか、尖りに尖った先端にいらっしゃる

技術をもった職人さんが、宝物を再現しているのをテレビでみました。

象牙を赤に染めてから削っていくというものだったと記憶しています。

そんなんで、ものの長さを測ったりはできないなあ・・・


その撥鏤のデザインを元にして織られた西陣の布が風呂敷になって

奈良の下御門にある裂地やさんに卸されていたところを

私が買い求めて、ご朱印帳カバーに仕立てるという流れです。

完璧に勘違いですが

ちょっとだけ歴史の間に挟まっている気分になれます。


ブックカバー作成に使ってしまい、あまりふんだんにないところを

なんとかかき集め縫い合わせて作っている最中。

きっと明日にはできると思います。



追記:20230222できました