手術な日々 乳がん編①
10月下旬に乳がんの手術が決まり、着々とその日が近づく中、入浴前にまじまじと自分の胸を見ることが多くなりました。
年齢と共に張りもなくなり、うつむき加減の胸を見て、触れて、ため息。そんな感じでしょうか。ため息の後にはごめんね大切にしてあげなくて、そんな言葉が続きます。どんなに垂れても、張りが無くなっても、自分の愛おしい胸であり、人生を共に歩んできた大事な体の一部ですから、それを部分的とはいえ、切除しなくてはいけない事になるなんて、半年前には想像もしてませんでした。
今更時を戻すこともできず(ぺこぱならできるのかしら)、手術に向けて体調を整えるしかありません。ああ、デジャブのような日々。
前回の入院時にそろえたものを全て再利用。
唯一術後に使用するブラジャーは院内のコンビニで購入できるので入院した日に買えばよしと。
入院当日はスムーズに手続きを済ませ病棟へ。病室に案内され、ベッド周りを自分仕様に整えた頃、看護師さんから採血と乳腺外科の診察に行ってくださいと言われ、パジャマに着替える間もなく、採血室へ。その後乳腺外科に行き、術前最後の診察です。
診察は主に明日の説明です。手術は14時半からの予定ですが、センチネルリンパ節生検査の為の事前準備として、リンパ節が分かるように薬を朝一注入するとのこと。先生曰く、その注射がものすごく痛いらしい。とはいっても、数々の針と対峙してきてますから、私もひるみませんが、、、普段そんな大げさな表現をしない先生にまっすぐな視線で「すごく痛い」と言われたらビビります。ああ、やだなぁ。
その後、先生が胸の形と腫瘍の位置、左右の胸の高さなどを入念にチェックします。左右の位置の確認のためにペンで胸周りに線を描いていくのですが、それが普通のマッキーだったのには、ちょっとびっくり。それでも先生は頭の中で切除方法をイメージしているのでしょう、いかに形よくかつ取りこぼしなく切除していくか。その目は医師というより、アーティストのようでした。
診察を終え、何となく部屋に戻る気分になれずソファでのんびりしていたら、病棟から電話が。今度はリハビリの先生の診察があるとの事。術前だけど大忙しです。相変わらず私服のままリハビリ科へ。
どういう理由でリハビリ科に行くのかが分からず、ちょっと不安な気持ちでしたが、先生からセンチネルリンパ節生検によってまれにむくみやしびれが出るから、術前に今の腕の太さや可動域の確認をしますとの事でした。実際腫瘍の広がりがあり急遽リンパ節の切除となった時の為でもあるみたいです。とにかく術後少しでも違和感があったり心配事があったらすぐに来てくださいねと言って下さり診察は終了。
ここからはまったりタイム。パジャマに着替え、ベッドでゴロゴロ。夕飯までの時間に看護師さんが術後のストレッチのDVD持ってきてくれました。10分程度のものでしがたが、乳がん後はストレッチが大事みたいです。前回の子宮がんの手術と比べ、乳がんは術後のケアが色々あるんだなと思いました。改めて、厄介な病気になったんだなとも思ってしまう。
どうか無事に手術が終わりますようにと祈りながら眠りにつきました。